この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.21

139件の評価

2.9

30巻まで読みました

主人公は「天宮晴輝」はごく一般的な高校生です。
ある日、好意を抱きながら思いを告げずにいた幼馴染「五月雨紗月」が、一個上で先輩に告白されたと知り、焦りを友人たちに打ち明ける。
親友の「高木譲」や「木皿儀千佳」は、そんな二人を体育倉庫に閉じ込めて、告白させようとするが、そこにいたのは紗月ではなく、別の女の子だった。
すぐに出してもらえると構えていた二人だったが、そのまま3日過ぎ、二人はなんとか体育倉庫から脱出することに成功する。
だが、体育倉庫の外の校舎内は、かつての学友の死体が徘徊する地獄のような風景だった。

インフェクションとは"感染"という意味で、言葉の示す通り未知のウイルスによって生きた屍となってしまった『感染者』が相手となります。
そんな感染者から逃げ出し、生き延びるために戦うサバイバルホラー作品です。
第一話からさっきまで元気に話していた同級生の女の子が、蛆のような虫を全身からボロボロこぼすグロテスクな姿でお出迎えします。
特に眼球の描写が凄まじく、大量の虫が集まって白目を構成しているように見えるような感じです。
そのため、グロ注意な作品になりそうですが、それほどグロい感じはないです。
死体や、感染者に襲われる人々の描写はありますが、タッチが凄惨ではなく軽いノリが続くので、こちらも軽い気持ちで読める作品だと思います。

序盤は感染者になってしまった友人や、感染者からの逃亡、裏切り、親しい仲間の死など、ゾンビものらしい展開が続きます。
中盤になると感染者と戦い、感染者が発生した原因や、進化した新たな感染者とのバトルが始まります。
ある意味では王道展開ですが、この手のノリが好きな方は楽しめるかと思います。
また、描かれてる女の子がみんなかわいく、セクシーシーンが無意味なほど多いのも特徴ですね。
特に最初に一緒に閉じ込められた磯波きららは、基本的に下はパンツしか履いておらず、それもかなり食い込みの激しいタイプの下着で尻丸出しで逃げ惑うため、シュールなビジュアルです。
その他の女の子もセクシーシーン多めで、エロがない場合扉絵でなぜか脱がせるというあっぱれな方式を取っています。
さらに女の子(一部、男含む)は、なぜかみんな晴輝が好きという設定で、晴輝も途中で覚醒し、複数キャラと肉体関係を結ぶ普通にR18な場面があります。
エロは蛇足という意見もありますが、無意味なエロスキーな私としては非常に満足でした。

ただ、中盤よりストーリー展開がかなり強引になってきます。
ご都合主義は嫌いではないのですが、中二設定な説明に無理がありチープな印象をうけます。
また、主人公を含め、キャラがチート能力を保持し始め、保菌者たちを特殊能力で駆逐していきます。
保菌者騒動関係なく身につけていた力でもって進化した特殊保菌者と戦うバトル漫画っぽくなってしまいました。
ラスト近辺では怒られたのかエロも控えめになり、意外なのかなんなのかよくわからない黒幕からの利己的な理由が語られ、唐突に判断を委ねられます。
まさかのお前がラスボスかよと思いつ、ラスボスとのバトルの末に終幕しました。

女の子はかわいいし序盤は良かったのですが、結論としては微妙な作品でした。
中二的なノリとエロを楽しめる方は楽しめると思います。

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