この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
4.31

326件の評価

4.2

7巻まで読みました

おなじみアニメ情報誌の「アニメージュ」誌上で連載されていた、全7巻の原作版風の谷のナウシカです。
劇場版は本作連載時途中で作られたため、原作より設定を抜粋し、要約された序盤のみの内容となっています。
劇場版は原作で言うと、色々端折って3巻序盤の王蟲の群れをナウシカが体を張って止めるところまでとなっており、原作とは巨神兵の設定も、王蟲が群れをなして暴走するエピソードも異なる、映画とは全く別の話になっています。
映画とは全く違う、まさかの結末が漫画版にはあります。

結構、難解な話でした。
旧人類と腐海や王蟲、巨神兵といったシステム、そして現人類の間だけの話であれば、そうややこしい話ではないのですが、本作の前提とした設定として、国々は戦争を行っているという点があります。
大きく、トルメキア王国と土鬼の2つの勢力による紛争があり、そして風の谷やペジテ市を含む小国が点在しています。
この2国が、互いに互いの思惑があって行動し、あちこちで起こる戦闘の説明が挟まることもあり、読みづらいわけではないのですが、とにかく重たかったです。
はははと笑いながら読める内容ではなく、大人向けの雰囲気がします。
戦局がよく読まないと理解が追いつかないことに加え、登場兵器の凝った描写、メーヴェやガンシップといった乗り物の設定など、薀蓄好きのオタク受けする内容が詰まっているので、そういったひねた内容が好きな方にはおすすめです。

ラストは結構、乱暴な終わり方をしているのですが、仕方ないのかなという感じでした。
ただ、物語の最中、ナウシカに妙に母性を強調していたのが鼻につきました。
こういう心理学的な暗喩っぽいところが(無意識によるものだと思うのですが)忍ばされているのも含めて、本作は一般向けではない、オタク向けの作品っぽいと感じました。

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