闇金ウシジマくん

真鍋昌平

3.75

28025

発刊:2004.07.30 〜

完結・全46巻

『闇金ウシジマくん(1)』巻の書影
『闇金ウシジマくん(2)』巻の書影
『闇金ウシジマくん(3)』巻の書影
『闇金ウシジマくん(4)』巻の書影
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『闇金ウシジマくん(38)』巻の書影
『闇金ウシジマくん(39)』巻の書影
『闇金ウシジマくん(40)』巻の書影
『闇金ウシジマくん(41)』巻の書影
『闇金ウシジマくん(42)』巻の書影
『闇金ウシジマくん(43)』巻の書影
『闇金ウシジマくん(44)』巻の書影
『闇金ウシジマくん(45)』巻の書影
『闇金ウシジマくん(46)』巻の書影
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あらすじストーリー紹介

他の金融機関が見捨てた、返済能力に欠ける人間相手に暴利を貪る“闇金融”。 そんな業者の一つ「カウカウファイナンス」は、法定金利を遥かに超える“トゴ(10日で5割)”は当たり前、ギャンブル狂には1日3割もの高利で金を貸している。 そして若き社長・丑嶋自ら陣頭指揮を執り、今日も徹底した取り立てで業績拡大に邁進する…。

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この漫画のレビュー

一覧
5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.75

738件の評価

4.6

46巻まで読みました

暴利を貪る闇金会社・カウカウファイナンスの社長「丑嶋馨」を主人公に、事情を抱えた客や従業員との日々を描いたアウトローマンガ。
2004年から2019年まで連載していた長期連載作品で、何度かドラマ化、映画化をしています。

内容は数話から数十話に渡って続くいくつかのエピソードになっていて、ストーリーによってはウシジマくんは裏方のようなポジションになります。
借金をして目先の欲望を満たし、気がつけば膨れ上がった借金に絶望するが逃げることもできず、破滅していく人々の人間模様がリアルです。
多くのエピソードに救いは無く、娘を風俗に売ったり、自分自身が売られたり、性病になって薬にハマり気が狂って終わるという、悲惨な終わり方をします。
比較的善良でどちらかというと被害者のような感じの債務者であっても容赦なし。
勧善懲悪とかというのではなく、こうなるとそうなることが運命づけられていたかのようで身震いします。


彼らの裏には、まっとうなルートではキャッシングできない人々に10日で5割の金利で貸し付ける闇金業者の姿があります。
闇金に借りないといけないという時点ですでに終わってると思いますが、登場キャラはどこにでもいる普通な人も多く、彼らがダークサイドに落ちていく様はただただ恐ろしいです。
一方で、ごくごく一部ですが救われて終わる話もあり、そういうエピソードはまた心に響きました。

また、ストーリーの縦軸として、カウカウファイナンスの従業員や、ヤクザとの関わりが描かれたエピソードがあります。
正直、ウシジマくん自体が中心となるストーリーはいまいちに思っていたのですが、終盤はヤクザとウシジマくんの決着が描かれるウシジマくん編が始まります。
このあたりは完全に金とヤクザとヤクザと暴力のアウトローマンガで、読み応えがありおもしろかったです。

キャラクターもすごく特徴的で、債務者がみるみる転げ落ちるのでテンポもよいです。
42巻と長いですが先が気になる展開のためすぐに読み終えると思います。
終盤のウシジマくん編だけはヤクザ同士の思惑が絡むので少し複雑な感じがありますが、次から次へと暴力が出て来るので、それ系の作品が好きであればスイスイ読めると思います。

ただ、借金取り立てや払えなくなった債務者の運命など、怖いところもあります。
読めばお金や労働の大切さを学ぶための勉強にもなりますが、後味が悪い終わり方をすることも多いので、読むときは注意が必要と思います。

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