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魚豊
3.90
33851
発刊:2020.12.11 〜
完結・全8巻
1199件の評価
うにたべたい
4.6
15世紀ヨーロッパのとある国を舞台に、教えに背くため禁じられた『地動説』を危険を犯して研究し、そして死んでいった人々を描いた作品。なお、中世ヨーロッパで宗教の教えに反する理由により地動説を弾圧したという歴史的事実は無く、本作は完全なフィクションです。本作を鵜呑みにして、『昔は地動説を信じると勾留された』みたいな話をドヤ顔でしてしまうと、逆に変な目で見られるので注意が必要ですね。タイトルの"チ"は、地、血、知の意味があります。15世紀、ヨーロッパのP王国では、C教という宗教が中心となっています。その宗教の教典では"地は動かない"旨の記載があり、人々は教えに沿って、世界は地球を中心として天が動いている"天動説"が絶対のものとなっていました。主人公の12歳のラファウは、大学への進級が決まっており、神学を専攻するつもりでした。そんな折、異端者として捕まっていた学者・フベルトと知り合います。研究を続けるため、改心したと嘘をついて出てきたフベルトは、ラファウに地動説を伝え、ラファウはそれに心奪われます。だが、異端審問官のノヴァクは、そんな彼に疑いを持っていた、という展開です。"C教"というと、Catholicを想起しますが、恐らくモデルとしていますが、架空の宗教です。一章の主人公として12歳のラファウが据えられていますが、話が進むに連れて主人公は変わります。ただ、その情熱、研究だけが、何らかの形で伝えられる、という内容です。現実では、教会とアリストテレスが天動説をドグマにし、後にガリレオ・ガリレイが地動説を唱えましたね。ガリレイが異端扱いされたのはガリレイが教会から快く思われていなかったためというのは、現在では一般的ですが、本作は地動説=異端ということにした上で、誇張した内容となっています。地動説を唱える学者は地下で研究を行っており、バレると拷問され、研究は燃やされて、火あぶり、つまり復活に必要な肉体も焼失させられます。ためになる作品かと思いきや、意外に血生臭く、拷問や自害のシーンも生々しく描かれています。常識と異なる研究を反対されても信じ続ける人々が熱いです。グロいシーンもあり、テーマもニッチで全体的に重いですが、引き込まれる作品でした。
加藤
3.3
テンポは良い方だが、特別面白いかと聞かれたら個人的にはそこまでな漫画。
🏐
4.2
ヤバい
wtg
5.0
科学と哲学の関係
ねこちゃん
4.5
このレビューにはネタバレを含みます。
地動説を通して、自分の信念を貫き通す人生をフラットに表現した作品。終わり方がかっこよすぎた。最後の「?」に全てが詰まってるというか、大袈裟かもしれないけど、信念貫いてようやっと「?」なんだよな、これが人生なんだよな…って感じてる。
PONY the DADDY
4.0
素晴らしかった 作者が25-6歳というのにも驚きました 海外でリミテッドシリーズでのドラマ化か、超本気で映画化か、いつかみてみたいと思いながら二周目に
ラッシー
4.4
おつかれさまでした。サラッと真理の実証主義から解釈主義への流れが予示されてて趣。個人的には、「つまり権威の中で生じる思考停止は、何も宗教だけじゃなく学問って物の中でも起こるんじゃないですか?」、「自由の定義は?」「そう問えること」、「知が人や社会の役に立たなければいけないなんて発想はクソだ」あたりが良さでした。
wani1919
近年稀に見る完璧な終わり方だった。ひゃくえむ超えた。
ゆるる
3.8
こういう歴史的な背景とフィクションストーリーを混ぜて作った漫画は好きです。問題提起の仕方が面白い。
ふみひろだZE☆
地動説を後世へ繋ぐ異端達の話。数話毎に主人公や立場、環境が変わるという特殊な設定。人間の命が軽く扱われる時代に自分の命の使い方として「地動説」という無くても困らない(むしろ、概念を変えたら困る)ような概念に取り憑かれ人生を捧げる様は不思議な感覚。だが、ストーリーを読むとそれも不思議と納得できてしまう。それほど引き込まれる漫画である。
ギョロ
nagi
TAKi
kuronekojiji
3.5
あ
3.0
みさ
ヒト型
ピーターティール
tttmppp
4.8
ニークラ
4.1
sari sari
3.9
まりこあら
かい2023
TVREST
3.7
う
ぬ
いかうに
フレンチサラダ🥗
ふぉろ
hthswwtfk4
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