遺書、公開。

陽東太郎

3.64

2879

発刊:2018.03.22 〜

完結・全9巻

『遺書、公開。(1)』巻の書影
『遺書、公開。(2)』巻の書影
『遺書、公開。(3)』巻の書影
『遺書、公開。(4)』巻の書影
『遺書、公開。(5)』巻の書影
『遺書、公開。(6)』巻の書影
『遺書、公開。(7)』巻の書影
『遺書、公開。(8)』巻の書影
『遺書、公開。(9)』巻の書影
ゆきさん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.64

62件の評価

4.5

7巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。

新学期に「2-D序列」というメールが届いた2年D組。1位の姫山椿が不穏な空気を打ち破り、普通のクラスとして過ごし始めるが、突如姫山が自殺してしまう。自殺後、2-Dメンバーの机には姫山からの遺書が置かれており、クラスで遺書を公開し、姫山の死の真相を追求することに。公開により、暴かれていくメンバーの裏の顔が見ものなドス黒エンタメミステリー。

爽やか好青年の姫山の彼氏や、姫山の親友が腹黒だったり、クラスで目立たない男子が実はタバコをすっていたり、裏の顔が暴かれる瞬間はゾクゾクする。クラスメイトが遺書を公開していくたびにお互いを疑い、窮地に追い詰められていく逃げ場のなさがたまらない!秘密を暴いたと思ったら、次の問題が浮かび上がり、ページをめぐる手が止まらなくなること間違いなし。

スクールカーストでなんとなく一緒にいる人を決めたり、そのカーストに不満を抱いて他人に嫉妬したり、中学生らしいリアルな感情が表現されているなぁと感じる。

自分はこうだと信じて疑わないことも、視点を変えると他人には全く違うものに見えてくる。どれだけ他人の考え方に寄り添えるか、そんなことを教えてくれる作品。

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