FAIRY TAIL フェアリーテイル

メモ:202202

前作『RAVE』に続くファンタジーですが、魔王を倒す古典的なものではなくMMO等に寄せた物語です
生活の一部として依頼を受けて戦う人々なので原則として物語に終わりがなく、作者や出版社がやめたくなったらやめられる（ゲームのサービス終了）という都合のいいシステムです

その中でいつまでもダラダラと作品を続けるのでなく、
終着点やラスボスを早期に定め、
主人公たちそれぞれとの因縁がスムーズに描かれていたのは非常に好感が持てます

魔法も炎、氷など属性を推す中でかぶりは少なく、どのキャラも印象的な能力でした
（オンラインゲームならもっと人気の能力に偏りがある方が普通かもしれませんが…）

命のやり取りをした敵の一部が味方・商売敵のライバルとして加入していく流れもギルドの設定上とても自然だったと思います

残念なのはどのキャラも魅力的すぎて、途中退場させられなかったことでしょう
戦いのインフレについてこれないカナやエルフマンまでほぼ全シナリオに出るので1シナリオの登場人物が多すぎます
また、ミラ・ラクサス・ジェラール・ギルダーツ・一夜といった強キャラが幹部1人倒すのがやっとのところエルザや格下のナツ・グレイは複数戦うのも違和感ポイントですね

尺が長く、読み返すには覚悟がいりますが減点箇所はキャラの魅力の裏返しなので評価は非常に高いです