この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.92

211件の評価

4.5

6巻まで読みました

とっても絵が上手、まず絵の話からになりますが、ゆめくり時代に見せたアニメタッチから様々タッチを試し、ゆめくり最終巻でみせた柔らかくのびのびとしたタッチで描かれた作品、そのタッチは動きまわる明日ちゃんにとっても似合っています。
話としては学校内がメインと描かれていて、最初明日ちゃんが初めて合う個性的な友達たちと仲良くなり、友達と親睦を深め様々なシチュエーションで楽しそうにするところが小さな仕草まで詳細に描かれれています。
3,4巻では体育祭にむけた準備のなか正直になれない、思い切りの足りないそんなクラスメイトを元気いっぱいな姿を見せ引っ張っていったり引っ張られたり、ここで良いのはあまり無理に引っ張ったりせずクラスメイト自らに気づかせていくところ。そして4巻でみせるダイジェストでの様々な体育祭のシーンやダンスのシーンは躍動感があり、セリフが少ないものの伝わる良さがあります。後半で見せる龍守さんと明日ちゃんの妹の話は、可愛くかつ魅力あるデフォルメや表情、効果、演出が満載で大好きです。
5巻では、明日ちゃんの家族の話を掘り下げる話で、話の内容としては、シンプルですが密度が非常に濃く明日ちゃんの感情が顕になる様な回想などあり、次巻の兎原さんの家族の話への良い流れにはなっていると思います。
第6巻ではみんなと東京に行くお話、4,5巻お話が少なかったですが今回は絵も話もぎっしり、
新幹線での龍守さんの心境が描かれ、眼鏡を生かした演出が新鮮で効果的です。みんなと合流した後は、兎原さんがメインの話となり昔の話や、お調子者で隠れていた素が見れたり、場面に合わせた髪の表現が心境の変化を良く伝えてくれます。
最後に描かれた「大熊実の観察」では個性的な大熊さん描かれていて、アップの大コマがまるで実際にそこにあるような、引き込まれる魅力があり見やすく面白いです。
本編に沿った龍守さんの様子や、ムードメイカー的立ち回りだった兎原さんのかわいい一面も見れる良い本です。
ここまでで強いて言うとすれば、4巻前半や5巻ではセリフが少ないため見て楽しむことはできるのですが少し疲れてしまうので、そのあたり少し発見がありました。
5巻からはゆめくり2巻のお祭りの話で見せたような優しいタッチも生かされてきてとても良く、レイアウトも定番から少し外れつつもどんどん良いものになってきて本当に凄いです。

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