とある隠れ家にびっしりと並ぶ古文書。数多の種族が混在する世界で、小さな賢人・ノーム族はその翻訳者として生き抜いていた。しかし、幼いフェイは勉強嫌いの落ちこぼれ、興味があるのは危険とされる“外の世界”ばかりで……!?
童子軍鑑という漫画を読んだ。 こちらは、刮目する他無いほど僕の心を鷲掴みにした作品。 本作の舞台となる世界は数多の種族が本能のままに喰らい合う血の大地「イヴァーニア」。 その山奥で人々は異界の書物を見つけるが、一切解読することができなかった。 しかし、人々よりも早く書物を見つけていた「ノーム」は非力だが高い知能を持っていたため解読することができた。 そこで人々は、非力なノームの命を守る代わりに書物から得た知識を与えてもらう契約を交わすのだった。 58年後、人々の裏切りによって契約は破綻する。 このことで本作の主人公である少年(フェイ)以外のノームは皆殺しにされてしまう。 命辛々逃げおおせたフェイは復讐を誓った。 幸い、彼には書物から得た強力な武器があった。 それは織田信長や羽柴秀吉、島津家久など、名を馳せた凡ゆる武将が用いた戦術だった。 そう、彼等ノームが読み耽っていた書物は我々の世界のものだった、、、。 先人達が如何にして知識や発想で時代を切り開いてきたのか感じられる作品。 本作は面白いだけでなく、僕らの知識にも繋がる魅力的な物語。
by ヒノデ (67)