龍を追って、世界の空を往く捕龍船『クィン・ザザ号』。大物を捕まえれば一獲千金、獲りたての肉も食べ放題。でも、失敗したらもちろんお陀仏。空と龍に魅せられた乗組員たちの大冒険の旅&世界グルメ紀行!
小学生の頃テレビで観た光景に、つばさは心を奪われた。それは甲子園のアルプススタンドで、熱い声援を送るブラスバンドの姿だった。いつか私もあの場所に――。憧れと希望を胸に入学したブラバンの名門・白翔高校。だが、つばさはブラバン初心者!同級生の野球部員・山田くんの励ましを支えに、いま小さな一歩を踏み出す――。
かつて戦乱の世を伝説的な活躍により治めた忍空組という集団があった。 彼らにより世界は安寧したかに見えた。 元忍空組1番隊隊長・子忍の風助は隣家のおばあさんの薬を買いに都に行く途中で忍空組の残党に襲われている一家と出会い、その一家を助けたことをきっかけとして、忍空組の残党組織「忍空狼」を壊滅させるため旅に出る。 干支忍達と忍空狼による忍空戦争が今、始まった、というストーリー。 忍空戦争の終結とその後のあれこれまでをファーストステージとして連載が一旦終了し、連載再開して描かれた、ファーストステージの過去編となる、戦乱の世で風助たちが忍空と出会う話をセカンドステージとしています。 セカンドステージの終了後、掲載誌を変えて連載を再開、ウルトラジャンプでの連載終了を持って忍空はようやく完結となりました。 なお、本レビューは週刊少年ジャンプの忍空のレビューとなりますのであしからず。 ファーストステージの忍空対戦までは名作だったと思います。 それ以降はぱっとしない話が続き、連載が中断。セカンドステージに至っては早々に描くのに飽きてきた感出ています。 アニメが好調な最中、連載が中断し、セカンドステージも未完のまま打ち切られたように終わっています。 アニメの忍空がすごく良かったのと、忍空対戦までは面白かったので、ファーストステージ後半とセカンドステージのできについては意外でした。 そんなわけで途中からは今一つになりますが、忍空戦争までは名作です。 忍空組は12の隊があって、干支忍と呼ばれる各隊の隊長は干支の名前と同じく子忍から亥忍までいるのですが、それぞれが個性的なキャラをしていて、出てくるたびに盛り上がります。 また、作品自体に独特な雰囲気があり、微妙な間やコマ割り、背景の描写を含めてワクワクさせる、かっこいい作品だと思います。 とはいえ、干支忍は忍空戦争までで5人、セカンドステージを含めても7人までしか出ていないのが大変残念なところです。 あと、アニメで敵のイメージだった氷の黄純が、マンガだと普通に仲間だったので驚きでした。 マンガが話数無いので、アニメはほとんどオリジナル展開だったそうです。 そのため、アニメのイメージでマンガを読むとちょっと肩透かしを食うことと思います。
by うにたべたい (528)烏丸和歌は囲碁が大好きな13歳! プロ棋士だった祖父から碁を教わり、年齢も性別も関係なく人とつながれる楽しさを知る。そんなある日、若手天才棋士の鷺坂総司に出会い、身も魂も削る対局に感銘を受けた和歌は自分もプロ棋士になる事を決意する!
※こちらのレビュー文はYouTubeで音読したものの 文字起こしになります https://youtu.be/7MVUIv2hUwU 本日ご紹介するのは 囲碁マンガです え? ヒカルの碁? いえいえ…ヒカ碁も言うまでもなく 傑作で大好きですけどね。違うんですよ こちらは少女漫画史上 初めて囲碁を題材にした キュンキュンしちゃう傑作ラブコメ。 おじいちゃんに教わった囲碁。 そのプロを目指す13歳…に見えない大人びた容姿の中学生 見た目は大人 中身は子供 黒髪ロングが特徴の烏丸和歌(からすま・わか) 彼女は独創的な碁を打ち 「相手に最も響く一手」を追及する子。 そしてそんな和歌が 一手を最も響かせたいお相手は 既に名人リーグ入りを果たしているプロで 4歳年上の17歳 ツンツンツンツンツンデレ師匠の鷺坂総司(さぎさか・そうじ) そう13歳と17歳。 このふたりの年の差 師弟ラブコメ。 この作品の一番の魅力は表情、ですね。 うん、実はもう表紙の和歌ちゃんのリンとした顔に ジャケ買いしたんですけど 大正解でした 特に碁を打ってる時のね ゾクゾクするような鬼気迫る顔がねぇ え?あれ?あの…女の子ですよね…?って顔が いいんですよ 囲碁のルールはヒカ碁で なんとなーくざっくりと知ってる… いやこれ知ってるって言ったら ダメなレベルの自分ですけど この漫画、囲碁を題材にしてるんですけど ほとんど説明がないんです なのに面白い。 碁が全然わからなくても面白い。伝わってくる。 これはほんと、凄いことですよ。 いや一応、碁がわかんないって子も配置して もちろんきちっと監修の方もついてますし ざっくり入門編的な説明はあるんですけれど・・・ そしてコミックスのおまけの1/4スペースで もうちょっと碁については詳しくやってて そっちでも 教え子と先生のスピンオフラブコメが展開してるんで 最高なんですけれど おいといて。 本編の方。この漫画の恋愛以外の部分も魅力的で 囲碁に関わる人たち。その人間ドラマを 色濃く熱く描いているんですよね。 だからね、さっき言った表情が良いってのが 最高に活きてくる。 あの 性格や生き様って 囲碁の打ち方に出るんだそうです。 たとえば主人公の和歌はどんな石も捨てられない子。 ぜんぶ守り切りたい。だから弱い。 けど、だから 強い。 守りたいものがある。進みたい道がある。 親には碁は反対されている。 それでも大好きな師匠と打ちたい。 そんなまっすぐな、まっすぐすぎる想いがイキイキと 瑞々しく描かれていて 何度も言いますが囲碁ぜんぜんわからなくて読んでるのに 対局の描写に心が躍るんです。命を削るようなやりとりに、 その気迫に圧倒されて燃えるんです。 そして恋愛としては、そんな主人公の和歌を 好きになっちゃう子がぞろぞろ出てきます はじめに名前を出した 囲碁以外の私生活が ダメ人間すぎるツンデレ師匠・鷺坂総司を筆頭に 和歌と関わりたいがためだけに 囲碁をやっているヤンデレ幼馴染など 個性豊かな面々が登場します。 もちろん和歌への想いだけでなく それぞれのキャラクターの囲碁への関わり方が みんな違って、みんな良い。 それぞれに 違った魅力的なドラマがあります。 そしてね、これ1巻もいいんですが 2巻から爆発的に面白くなるんですよ 巻数が進むごとに尻上がりに面白くなっていくので ぜひね、2巻までは読んで頂きたい作品ですね
by 相田コメゾウ (268)