聖ミハイロフ学園に通う織部まふゆが拾った銀髪の少年。彼は聖乳を吸うことで特定元素を自在に操ることができる、クェイサーと呼ばれる存在だった。そして今、2千年におよぶイコンの謎を巡り、学園を舞台にクェイサーたちの闘いが始まった!!
エロ漫画なのか、少年向けバトル漫画なのか。どういうポジションで読んだらいいのか非常に困る作品。 基本路線は普通にバトル漫画。ちょっと癖はあるが画力は高いし、キャラクターそれぞれに対応する元素があるので、実在する元素の特性による相性や頭脳戦も楽しめる、異能力バトルもの。 なのだが、女の子の胸を吸うとパワーアップするという、エロギャグマンガ的な設定があり、これが明らかに浮いている。 作ががバトル漫画寄りなので、エロ目的で読むと絶対に物足りない。 エロい気分のときは普通のエロ漫画を読むし、少年漫画を読みたいときはエロ成分が邪魔に感じるので、どういう気分の時に読んだらいいのか分からず、積読している。
by いしころぼうし (16)秋本治氏の最初期の短編集です。 本書のタイトルでもある『平和への弾痕』の他、『最後の狙撃兵』、ギャグ漫画の『となりの金ちゃん』の3作が収録されています。 ・平和への弾痕 ベトナム戦争の話です。 サイゴン市内で作戦を展開しているアメリカ兵と、ベトナム人ゲリラ兵の2つの視点で戦闘が描写されます。 各兵の服装や装備は元より、戦闘描写の凄まじさなどはさすが秋本治という気がします。 ある意味では、こち亀よりいきいきと書けている気さえします。 重々しく、暗い空気の中、各々の思想が描けており、大変印象に残る作品です。 ・隣の狙撃兵 こちらも暗い作品です。 旧日本軍の元狙撃兵が、入用になったことから最後の狙撃のオファーを受諾するという話。 プロットがしっかりと組めており、無駄がないながらも、余韻を残す話になっています。 秋本治はギャグ漫画で有名ですが、こういった劇画作品もうまいと思います。 ・となりの金ちゃん 全2作とは変わって、読み切りギャグ作品です。 幼馴染で家が隣通しだが親同士の仲が悪い、寿司屋の倅とケーキ屋の娘の話です。 本作は息抜き程度ですが、全2作が真面目な作品だったため、本作もギャグじゃないほうがお気に入りの短編集になったのになぁというのが本音です。 3作ともはずれはないですが、平和への弾痕、隣の狙撃兵は名作です。おすすめします。
by うにたべたい (528)