『聖剣』レオ・コルネリア。国内最強と謳われるこの女騎士は、今まで一度も女扱いされたことがなかった。だがある日、魔法使い・フーリーから、突如として愛の告白を受ける。そう! なんと女扱いされてしまったのだ!今まで一度も女扱いされたことがない、レオの運命は如何に!?
鉄道に関連した舞台で退会される様々な物語を描いたオムニバス形式の作品集です。 タイトルの通り"鉄道"に関した"少女漫画"で、車両の名前や実際の路線が登場しますが、衒学趣味的なものはなく、鉄道ではなく人が主人公の物語となっています。 鉄道とは関係が深いのですが、鉄道マニアや鉄子が登場する訳ではなく、鉄道を舞台に出会いや思い出を描いた、一話完結型の物語となります。 とはいえ、実際の鉄道路線が舞台のため、鉄道好きにもおすすめの内容だと思います。 全7話収録されています。 各話の感想は以下のとおりです。 ・浪漫飛行にのっとって 小田急ロマンスカー「さがみ」の車内が舞台です。 主人公はスリ師の女の子で、寝ている男性から財布をスリ取ろうと手を伸ばしたが捕まってしまう。 その男性はスリ師の女の子に、突き出さない代償として別の車両に乗っている女の人の額に"肉"と落書きするよう依頼するが、というストーリー。 ブラック企業勤めで妻とろくに会話もできなかった情けない男性のお供をしてしまったスリ師の奇妙なトラブル話が、ロマンスカーのダイヤ情報と絡んで、おもしろいと思いました。 ・彼の住むイリューダ ずっと好きだったが思いを伝えられないままだった女性が、ちょっとしたアクシデントでその彼の住む街の最寄り駅・入生田(イリューダ)を訪れる話。 伝えられない思いと裏腹に取ってしまった行動で心残りのまま去っていくが、箱根登山鉄道のダイヤと鉄道のシステムに絡めた落ちがさすがと思いました。 ・立体交差の駅 立体交差型の駅「厚木駅」を舞台にした恋愛ドラマ。 恋愛ドラマといっても登場人物は女性同士で、電話での痴話喧嘩を聞いてしまった女子高生「みずほ」が、自分の悩みとともに、その二人と深く関わっていく展開です。 最後は大団円で、爽やかな物語でした。 ・青と白のリーム "立体交差の駅"の続きの短話。 女子野球のピッチャーであるみずほの試合を、"立体交差の駅"で仲良くなった相手が見に来る話。 本作は特に鉄道とは絡まない、日常の一コマです。 ・木曜日のサバラン 妻のリクエストで帰宅中サバランを買うために立ち寄った洋菓子店に、"奥"があることを知り、そこへ踏み込むと、そこでは男たちが鉄道模型を鑑賞していた。 なんとなく妻に言い出せず、秘密を作ってしまった男は、毎週木曜日、サバランを買うついでに"奥"へ通うようになる、という展開です。 最後はなんとなくいい話にしていますが、自分勝手で人の大事なものや時間を壊した妻の言動がちょっと許せないと思いました。 なお、本作は"鉄道少女漫画"の続刊、"君曜日"にスピンオフします。 ・夜を重ねる 小田急「片瀬江ノ島駅」を舞台にしたストーリーです。 この短編集の中では一番好きな話です。 30過ぎで3年以上付き合った彼に浮気された女性が、その龍宮城のような駅で偶然であった女性と仲良くなり、お互いの経緯について話す展開で、とてもキレイでいい話だと思いました。 ・ある休日 ある日の小田急に乗り込んだ男がみた人々の姿。 これまでの短編の登場キャラクターのその後が、電車が進むたびに過ぎ去っていくように描かれています。 肝心の主人公の男は誰か、というと、最後はそうきたか、という感じでとても良かったです。
by うにたべたい (528)同作者の"鉄道少女漫画"内の一作"木曜日のサバラン"のスピンオフ。 "木曜日のサバラン"は、洋菓子店の"奥"に誘われたサラリーマンの話でしたが、本作は"奥"のメンバーの女の子を主人公にした、恋愛マンガとなっています。 奥の部屋に鉄道模型店がある洋菓子店で常連だった老人を祖父に持つ少女「倉木亜子」が主人公です。 "木曜日のサバラン"で祖父が他界し、祖父に代わって亜子は模型店に通うのですが、そこで"木曜日のサバラン"主人公の既婚の男性を好きになってしまう。 そんな亜子と、彼女にしつこく絡む男の子「小平」の物語です。 本作も鉄道、特にSLが重要なキーアイテムとして登場します。 実際の秩父や大井川鐵道のSLが登場して車内を舞台に物語が展開したり、鉄道少女漫画同様小田急線の路線が登場するため、鉄道少女漫画に比較するとドラマの比重が高いですが、鉄道好きにもおすすめできる内容だと思います。 ただ、相手の小平が、空気を読めないわしつこいわ、大人しく叶わない片思いをしている亜子ちゃんに馴れ馴れしく絡みに行く様は、個人的には良い印象を感じなかったです。 本作の雰囲気は良いと思ったのですが、私的には男側のキャラがダメでした。 なんでそんなチャラ男とくっついてしまうのか、亜子ちゃんがかわいいだけに余計になんか嫌でした。 個人的に小平が嫌というだけの問題なので、気にならない方には、終わり方もキレイで良作と思います。
by うにたべたい (528)太宰治、芥川龍之介、夏目漱石、森鴎外、カフカ、トルストイ……あの名作を今更「読んでない」とは言えないあなたも大丈夫。今からでも余裕で間に合う、史上もっとも肩の凝らない文学入門! ……名作の主人公の9割はろくでなしだった!! 【収録作品】太宰治「人間失格」 中島敦「山月記」 梶井基次郎「檸檬」 森鴎外「舞姫」 坂口安吾「桜の森の満開の下」 フランツ・カフカ「変身」 宮沢賢治「注文の多い料理店」 永井荷風「墨東綺譚」 泉鏡花「高野聖」 夏目漱石「三四郎」 アンデルセン「雪の女王」 芥川龍之介「羅生門」 田山花袋「蒲団」 幸田露伴「五重塔」 新美南吉「ごん狐」 樋口一葉「たけくらべ」 魯迅「阿Q正伝」 伊藤左千夫「野菊の墓」 トルストイ「イワンのばか」 エドガー・アラン・ポー「モルグ街の殺人」 菊池寛「恩讐の彼方に」 二葉亭四迷「浮雲」 グリム兄弟「ラプンツェル」 夢野久作「ドグラ・マグラ」 堀辰雄「風立ちぬ」(単行本描き下ろし)
アシスタントが見た!名作誕生の瞬間!!美内すずえ先生、くらもちふさこ先生、樹村みのり先生、三原順先生、山岸凉子先生etc……、数々の名作を生み続けるレジェンドたち??、の元でかつてアシスタントをしていた著者の、とんでもなく貴重な体験を描いたコミックエッセイ。美内先生との初対面と、想像を絶するシュラバ。才能ある若き漫画家たちの知られざる努力とこだわり。あの作品のあのエピソードの誕生秘話など、少女漫画好きなら身悶えする様なお話がたくさん!若き先生方と若きアシスタントたちの、血と汗と涙と喜びの青春時代を綴ります。【目次】プロローグ1章 職場はシュラバ2章 アシスト放浪スタート!3章 シュラバの真実4章 さらばシュラバエピローグ
「坊っちゃん」「金色夜叉」「斜陽」「蟹工船」「徒然草」「破戒」「人間椅子」……誰もが知ってる名作の、意外と知らないあらすじが一発でわかる。今からでも余裕で間に合う、史上もっとも肩の凝らない文学入門! <収録作品>夏目漱石「坊っちゃん」 織田作之助「夫婦善哉」 国木田独歩「武蔵野」 芥川龍之介「地獄変」 チェーホフ「桜の園」 尾崎紅葉「金色夜叉」 徳冨蘆花「不如帰」 小林多喜二「蟹工船」 ウィーダ「フランダースの犬」 作者不詳「マザー・グース」 吉田兼好「徒然草」 有島武郎「カインの末裔」 太宰治「斜陽」 スウィフト「ガリバー旅行記」 陳寿「魏志倭人伝」 梶井基次郎「桜の樹の下には」 島崎藤村「破戒」 江戸川乱歩「人間椅子」 アンデルセン「人魚姫」 森鴎外「ヰタ・セクスアリス」 宮沢賢治「銀河鉄道の夜」