夢枕獏の著書『月の王』を原作に、独自の世界観で物語を大きく飛翔させた石川賢の名編。武勇神インドラの化身にして、子供の頃から象をも倒す怪力と魔物をもおそれぬ精気と勇気を持つアーモン。不吉な月の夜、いつものたいくつの蟲が鳴き始めたアーモンは、従者・ヴァシッタを伴いナーガの森を訪ねる。森の入口にさらされていた首が旅人を惑わしていることを知ったアーモンは、それをいさめようとするが、その首は身体中を魔物でまといアーモン達に牙をむいてきたのだった。苛烈な戦いはナーガの森を外れ、平安時代の羅生門へと舞台を移す。妖魔は“月の王”の意志にそってこの世界にアーモンを連れてきたのだと話し果てるが……。はたしてアーモンを狙う者の正体とは!?
はるか昔、昭和の時代に創刊された日本初の官能劇画誌エロトピア。野坂昭如氏が“エロスのユートピアたれ”との意で名付けたという、この伝説の雑誌で活躍していたのがケン月影である。御年72歳の官能劇画作家は、独特の風情の、大人の色気あふれる美女を描く。近年流行の萌え系、ロリ系と一線を画す、これぞ正統かつ古典的なエロ劇画である。ビッグコミックの歴史上、初のエロ劇画である本作はユーモアと品格を兼ね備え、様々な男女の物語を展開する。男子最高の死に方は腹上死だと信じる大金持ち。曜日ごとに異なる愛人をそろえる大親分。イケメン歌舞伎役者を食い物にする大奥の年増。美人秘書を狙う政治家、子犬で女を釣るペットブリーダー……ケン月影の痛快なエロティック勧善懲悪ドラマを堪能されたし!!
映画化決定! 原作小説をコミカライズ! 北村志織は4部屋しかない小さなマンション""アビタシオン・ゴドー""に引っ越してきた。お隣には謎のサラリーマン・平野が住んでいる。ある日、志織は部屋の壁の穴から「一年後の今日、隣の部屋から」話しかけているという声を聞く。未来の新聞記事の見出しを言い当てた声の主は、志織に仕事が休みの水曜限定で隣人の平野を尾行して欲しい、と頼んできた。 声の主の狙いは一体…?怪しみながらも尾行を引き受けた志織だったが、ある事件を境に声は聞えなくなってしまう。その謎を解くため、志織は隣人の平野と行動をともにするようになり、次第に惹かれあっていく…。その陰には恋した女性のために奇跡を起こそうとする男の姿があった…。 高橋一生・川口春菜W主演の映画版公開(3/1)に先駆けて、コミック版上下巻を刊行!