▼第1話/喪主の女 ▼第2話/隣家の女 ▼第3話/柔順な女 ▼第4話/お受験の女 ▼第5話/博愛の女 ▼第6話/新居の女 ▼第7話/若さの女 ▼第8話/疑惑の女 ●あらすじ/幸せな家庭を持ちながら、愛人・有紀との火遊びを続ける男・内田。もちろん、家庭を壊さぬ程度の関係に留めていたのだが、ある夜、妻の慶子がすすり泣いているのを見てしまう。「有紀のことカンづいているんじゃ…」と思った内田は、愛人との関係を清算しようと考え始めるのだが……(第1話)。 ▼引っ越し早々、隣家の河井とぎくしゃくした関係になってしまった橋元。ゴミを荒らされたり、わざわざ聞こえるように悪口を言われたり、嫌がらせをされるようになってしまう。そんなある日、深夜、買い物にでた橋元は、シャベルと、土にまみれた包みを持った河井とばったり遭遇。「何をしてたんだろう、こんな真夜中に?」。疑問に思う橋元であったが、次の日、団地の花壇の花がごっそり盗まれていたことを知るのだった(第2話)。
日本経済新聞に連載した水木しげるの「私の履歴書」に、青年向け劇画誌「ガロ」に掲載した「ゲゲゲの鬼太郎」第1話の復刻がついた『水木サンの幸福論』。「学校に行っても、趣味の方に忙しくて、授業中も教科書を開く暇もない」。 1年遅れて小学校に入学するも、勉強は大の苦手。ふだんは趣味の昆虫採集、絵描き、新聞の題字集めに精を出し、学校では0点を取りまくる――。 <p> 幼いころから好きなことだけに熱中する超マイペースぶりを発揮していた水木しげるが、40代にして売れっ子漫画家に、そして80を過ぎた現在でも現役を続ける自身の半生を振り返る。 <p> 「生まれたときから少し変人でありました」と自身も認める著者の奇人変人的幸福論がユーモラスに描かれた1冊。