『10年後、その曲聴いた時、楽しい思い出に、全部ぬりかわっているのだ』売野機子が届ける音楽にまつわる4つのストーリー。若手音楽ライター・春紀(ハルキ)は、日本一の歌姫・LULU(ルル)のインタビュー担当を引き継ぐことになった。中学生デビューで瞬く間に一世を風靡(ふうび)し、国民に愛され続ける歌姫・LULU。彼女は、春紀の先輩ライターからしかインタビューを受けない歌手だった。先輩は歌姫の心をどんな風に開いたのか…? 古い秘密と新しい出会いのお話。[青間飛行 より] ―収録タイトル:[イントロダクション][ゆみのたましい][夫のイヤホン][青間飛行] ―あなたの心をゆさぶる、ミュージックストーリー。
哀しみも痛みも、恋しさも愛おしさも、私達の心はすべて、私達のものだから。描き下ろしを含む9篇を収録、稀代のストーリーテラーによる、珠玉の作品集。●収録作品●『ロボット・シティ・オーフェンズ』『運命とか信じるきみだから』『まりすのせいなる墓あらし』『痴者の街で』『KNIFE』『成人式』『神さまの恋』『航海』『ロボット・シティ・オーフェンズ2』(描き下ろし)
売野機子先生画業10周年の年(2020年)に発売された短編集。 売野先生おめでとうございます! 同人誌や雑誌に掲載されたものを含め、短編9本を収録。 まず表紙がオシャレ!!あとがきにも書かれていましたが、こだわりを感じます。 「神さまの恋」、「痴者の街で」、「成人式」 がお気に入りです。 売野機子先生の作品は、どれも「1周目で世界観を把握して、2周目でキャラの表情やセリフを味わう」 のが一番だと思います。2周目を読み終えると、キャラの向こう側にぼんやりと自分の気持ちが見える気がします。 特に「成人式」と「痴者の街で」は心がヒリつきます。 売野先生の独特の切り口、世界観は1周して表層をなぞるだけじゃ本当に勿体ないですね!
by せーふぁ (1046)