昭和中期、日本には難事件を3つ解決した者だけに探偵のお免状を与える、という法があった――。探偵見習の少女・耕子は、東京の下宿・春秋館に暮らす名家の子息・犬上くんに宛てられた殺人予告の犯人を突き止めてほしい、という依頼を受ける。下宿人の世話をする「賄い人」として春秋館に潜入し、捜査することになった耕子。しかし、料理は苦手、推理も苦手な耕子はてんてこ舞い!しかも、そこに住む4人の下宿人は、とんでもないくせ者ぞろいで…!?「神様はじめました」の鈴木ジュリエッタが贈る、新感覚の共同生活×推理×ラブコメディ!※別に、1巻の【電子限定「神様はじめました」番外編付き特装版】も配信しております。
「殺人事件? いいえ、殺竜事件です!」伝説の勇者によって魔王は倒され、世界は平和と秩序を手に入れた――はずだった。またもや世界にはびこる「犯罪」という悪に、元勇者と機械人形のコンビが挑む。『高橋さんが聞いている。』著者が描く、ユーモアたっぷり謎解き異世界ファンタジー、開幕! ※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※
3巻既読。 この探偵コンビの過去とこれからを見る方が楽しいよ。泣 異世界ファンタジーの中でも異色な作品。 タイトル"勇者名探偵"が示すとおり、魔王を倒した勇者が勇者を引退(?)した後に探偵業を営むというもの。 依頼を受ける事件は殺人事件だったり殺"竜"事件だったり殺"吸血鬼"事件だったり、更にはスケルトンの屋敷で消息をたった行方不明者を捜索したりetc... ファンタジー世界ならではの設定を活かした事件は、どれもバラエティに富んでいて面白いです。 また、作中ではヒト型の魔物とスライムや鳥獣型の魔物の扱いに隔たりがあります。その果てにとある事件が起きるのですが、それもちょっと我々の現実世界を風刺したようなエピソードで、ハッとさせられます。 ミステリーとしては勿論強いわけではありませんが、1巻では一部読者の意表をつく展開があり、なかなか楽しめます。 ほのぼのした雰囲気で進みますが、そもそもなぜ元勇者が探偵業なんかしているのか、いわゆる本筋部分がシリアスで今後の展開が楽しみです。 そしてユメちゃんのキャラデザ可愛すぎる! 魔王を倒した後の世界という設定はサンデーの某作品しかり本作しかり、中々に奥深いです。 今後は「魔王を倒した元勇者(のパーティ)だった俺…」的な作品が増えそう??
by せーふぁ (1046)