著者について 【山岡荘八】 1907〜1978。新潟県生まれ。14歳で上京の後、長谷川伸に師事。昭和13年懸賞小説に入選し文壇デビュー。昭和25年から新聞に『徳川家康』連載開始。18年がかりで完成したこの大河小説は「経営のトラの巻」としても幅広い読者を獲得、3000万部突破という戦後最大のベストセラーになる。他に『伊達政宗』『小説太平洋戦争』など。 【横山光輝】 1934〜。神戸市生まれ。昭和29年『音無しの剣』でデビュー。31年から『鉄人28号』の連載を開始、一大ブームとなる。その後も『バビル2世』『伊賀の影丸』など数多くの傑作を手掛け、近年は『水滸伝』『三国志』などの中国歴史ものや、小社刊の『織田信長』『豊臣秀吉』などの山岡作品のコミックス化で幅広く支持されている。
鬼才が信長を通して読み解く戦国の実相!信長がパアドレたちの贈り物で、最も興味を示したのは地球儀であったという。そして「日本六十六州を征服した暁には、一大艦隊を編成し、武力をもって大陸を征服……云々」とルイス・フロイスに語った。戦国のリーダーとして正に規格外の発想をもっていた信長は、パアドレたちにいかに接し、海外の情報・文化を吸収していったのか。フロイスの『日本史』をはじめ、外国人たちが残した記録を渉猟し、信長という人物のスケールの大きさや、群を抜くセンスの良さを描き出す。そのほか豊臣秀吉や軍師として名高い竹中半兵衛、黒田官兵衛、また信長に反旗を翻した足利義昭や松永弾正、武田勝頼、さらには黒人の家来であった「ヤスケ」等、信長を取り巻く人物たちのさまざまなエピソードを、奇説・珍説をまじえ紹介しながら、通説の謎に迫る。著者渾身のシリーズ第3弾!