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世界は寒い
3.39
2143
発刊: 2018.2.4 ~
完結・全2巻
女子高生の殺人計画―― 「殺したいやつが居ない人間なんか居ねえだろ?」 それは、閉店間際のフードコートに忘れられていた。 紙袋に入った拳銃を拾ったのは、バイトの女子高生6人組。 突然手に入れた武器を前に、彼女たちは思い浮かべる。 裏切られた元カレ、生き別れた父親、支配的な母親――あるいは自分自身。 自分たちの世界をより良くするために、消えてほしいと願う人間を…。
とあるフードコートで、紙袋に入れられた拳銃が見つかった。 フードコートでアルバイトをしている女子高生たちは、それぞれ弾丸をひとつ持ち、殺したい相手を決めて殺人計画を練ろうとする。 ドンパチ系でもないし、皆うじうじうじうじぐるぐるぐるぐる考える。 絵のトーンも相まって、全体的に物語は静かに進みます。抽象度の高いモノローグが続くし、また言ってみれば地味な展開なので、スカッとはしません。 が、息苦しく生きる高校生が見る世界の限界を、登場人物に重ねて見ることができる点では面白かったです。 モノクロに写る世界の限界。夜と雪、世界は寒い。
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