正義の味方コンビ・中大兄皇子と中臣鎌足が、大悪人の蘇我入鹿を成敗して成し遂げた政治改革を「大化の改新」と言う。日本古代史上、最大級の暗殺事件だ。明治17年、美術研究家アーネスト・フェノロサと岡倉天心は奈良の法隆寺・夢殿の中にある謎の仏像を見ようとした。その仏像は「救世観音」と呼ばれ、聖徳太子をモデルにしたとされる。ところが白布でぐるぐる巻きにされて1200年以上も封印され、誰も見ることができない。おまけに、その仏像を見ようとすると天変地異が起こるという伝承まで残されていたのだ。ふたりが夢殿の扉を開こうとすると、恐怖に駆られた僧達が逃げ出すほど。しかも仏像を調べると、後頭部に釘が打ち込んであった!!ありがたき聖徳太子の化身を、なぜ人目に触れぬよう封印し、釘を打ち込み、絶対秘仏とせねばならなかったのか?まるで、その祟りを恐れているかのようである。ここで日本古代史上、最大の暗殺事件の犠牲者が浮かび上がってくる。「大化の改新」の真相は、中大兄皇子(天智天皇)と、父親を殺された大海人皇子(天武天皇)との、壮絶な兄弟喧嘩の号砲だったのだ……!!
『賭ケグルイ』河本ほむら最新作!! 「文武両道」を校是とする私立葉隠学園。 この学校ですべてを決めるのは、文武を同時に競う「文武両闘」という競技であった。 文武両闘において連戦連敗、入学以来未勝利の少年・有馬敷香織は、学園で最も蔑まれ、いじめにあっていた。 香織は、すべてを投げ出し、学園を去る決意を固める。 そんな香織に手を差し伸べたのが、学園の生徒会副会長・宗主院極子だった。 彼女は、歴代最高点で入試を突破した香織の頭脳に目をつけ、 香織に「校内最強の男になれる」と言い切る。 そして自ら「最強の突き」を伝授することで、香織を勝たせようとする。 極子の思惑とは、そして、香織の勝負の行方は――?