なぜか?地面の大きさが10倍になった、この広大な世界。ここではヒコーキがアシ代わり。工場で働く少年・イサキは幼なじみのシロさん、カジカの姉妹といっしょに名機パイパー・スーパーカブを駆り、今日もまったりたくましく生きてます!
なぜか地表面積も山も10倍の大きさになっている世界で、車の代わりに飛行機が移動手段。 主人公のイサキは、自営業を営む隣人のシロさんにこき使われ、飛行機・カブを使って今日も配達へ。 カブを駆って空を飛ぶ描写は、読むうちに本当に自分もイサキと飛んでいるような感覚になります。なにより、浮遊感が心地良いのです。 それは10倍もの大きさの世界という何の説明もなしに提示された設定と、風景があまり細かに描かれていない描写によるものでしょうか。 お話ですが、序盤はのんびりとした日常ものかと思いますが、ところがどっこい考察要素にあふれたSFです。 読み終わると衝撃がすごい。すぐ2周目にいっちゃいます。 不思議な魅力にあふれた作品です。
by せーふぁ (1046)