1980年代、チェコスロバキア。民主化への過渡期に留学していた主人公の大学生・ののは、マーケットで購入したとある球体から、トカゲ?のような生物が生まれるのを目の当たりにする。 やがてトカゲ?は火を吹き、背中には翼が。 そう、彼はトカゲではなくドラク(ドラゴン)だったのです。 全4巻とコンパクトにまとまった、人とドラゴンの異種間交流を描く日常系漫画。 装丁の紙質が絵本っぽくって良いです。また、カバー下のデザインもまた絵本っぽくって良いセンス! 絵柄も全体的に優しくて、ほっこり。肩の力を抜いて読める良い作品です。 一点、最終巻ラストはもう少しふたりのエピソードを読みたかったかな。 また本作の注目すべきポイントは、大体各話の終わりに原作者のコラムが挟まれていること。迸るドラゴン愛が凄まじい。 紹介しているのはドラゴンの伝説や名著、果ては舞台のモデルとなったチェコスロバキアの解説まで。 ぜひ時間があれば紹介している作品に触れてみたいですね。
by せーふぁ (1046)第二の人生でギロチンを回避するため、失敗した過去をやり直す──小心者の元(?)ポンコツ姫が前世の記憶を使って運命に抗う、一世一代の歴史改変ファンタジー!原作は 「小説家になろう」総合評価79856pt!!コミカライズはニコニコ静画で累計PV36万超え!!待望のコミックス!!【あらすじ】崩壊したティアムーン帝国で、わがまま姫と蔑まれた皇女ミーアは処刑された――はずが、目覚めた彼女は12歳の少女に逆戻り?? 第二の人生でギロチンを回避するため、帝政の建て直しを決意する。手始めに忠義に厚い下っ端メイドと、左遷されかけた優秀な文官を味方につけ、失敗した過去をやり直す日々が始まった。けれど、ミーアの本音は「我が身の安全第一」。仇敵を遠ざけ、人脈作りに励むうちに、なぜか周囲の忖度で次々と奇跡が実現!やがて、身勝手なはずの行動は大陸全土の未来を大きく変えていくのだった……。保身上等!自己中最強!小心者の元(?)ポンコツ姫が前世の記憶を使って運命に抗う、一世一代の歴史改変ファンタジー!
代表作として、「僕の地球を守って」がある日渡早紀の作品。 ぼく地球同様、主人公の日常が崩れてゆくことから始まり、前世の因縁、世界の命運に関わる運命に立ち向かう話になっています。 ぼく地球に比較するとイマイチと感じましたが、ぼく地球が神がかった作品なだけであって、本作も決して悪い内容ではなかったです。 複数の人物と接触を行い、少しずつ謎が解き明かされてゆくストーリーとなっており、多数の登場人物が各々の考えで動くのですが、各々の活躍シーンが少なく、各個に能力があるけど非常にわかりづらいこと、また、主人公を含む主人公格のキャラクター陣が途中から全く違う性格になってしまい、話についていき辛くなることが難点です。 各キャラの能力について、例えるならばジョジョ5部以降のスタンド能力と同種のわかり辛さがあります。 中盤過ぎたあたり、だいたい7巻あたりまでは十分楽しめるのですが、それ以降は駆け足すぎる気がします。 氷樹の受け入れまで、ほぼ丸2冊分をかけているのに。 それまでの倍以上のページ数をかけて、少しずつ書いていくべき内容が、一気に流されてしまっているようで少し残念です。 1度読んだだけだと分かりづらくて投げ出したくなる内容ですが、しつこく集中して読むと深い話であるとわかると思います。 ただ、やはり、同じ作者のぼく地球と比較してしまい、そして惜しい作品だと感じました。
by うにたべたい (528)