恋は私を怪物に変える…官能系年の差恋愛! ホテルのカフェ店員の百々子は、恋愛経験値ゼロのオクテ娘。…のはずが、ある夜ホテルの空中展望台で出会った見知らぬ男とキスを…!しかもその男はホテルスタッフの長谷彗、ひと回り以上も歳上の40男だった! 戸惑いながらも最初に感じた引力には逆らえず、つきあい始める二人。だけど、何もかもが初めての百々子には、長谷の全てが眩暈がするほど甘く、どんどん溺れていく。ギリギリまで煽っておきながらいつも「お預け」な長谷に、百々子は焦れてついに…!? こんな私、知らない…生まれて初めての「恋」が、ピュアな乙女を知らなかった自分に変えていく… 「ワナ・ラブ」「Sラブ」に続きみつきかこが放つ、新しい大人の官能溺愛系LOVE!
昭和初期、少女・小夜子は天性の歌声で人々を魅了する。自分の存在を「あの人」に知ってもらうため、いつかトーキ映画で歌いたいと願う。そんな少女に出会ったピアノの神童・浅海は小夜子の歌を「ヘタだ」と切り捨てて!? 少女の夢と恋が煌めく、歌姫誕生物語、開幕!!
「紳士淑女の皆さん!摩訶不思議な手品の世界をご覧に入れましょう!」少年は何ものにも従わず、軽やかに己の道を歩む――。マジシャンとして天性の才能を持ちながら、何ものにも縛られることなく自由に生きる少年・長見良(ながみ・りょう)。マジシャンだった祖父・龍五郎(たつごろう)に憧れて育ったサラリーマン・北條(ほうじょう)。龍五郎が生前にとった唯一の弟子だった良には、ある秘密があった。そして、良の才能に魅入られた北條は、ともに歩んでゆく。
稀代のマジシャンから手解きを受け、プロ級の才能がある中学生マジシャン・長見良。 彼はまるで魔法のようなマジックの才能を持つ傍ら、ディスレクシア、いわゆる失読症に悩まされる障がいを抱えていました。 そんな彼が自らの障がいと闘い、マジックひとつで自分も他人も笑顔にさせる。 画力が高くて、絵が綺麗。マジックの描写も美しく、物語の運び方も丁寧。 最終9巻で色々と1巻との対比が見られますが、良君の成長ぶりが美しいです。ただ、少し駆け足だったかなという印象です。 しかし、それを鑑みても一読するにあまりある作品でした。 字の読み書きができないという失読症は、一般に大きなハンデです。まず普通学級の学校には通えない。それでも、マジックという「言語がいらない芸術」を武器に、家庭や学校、世間、そして自分と闘いながら生き方を模索していく。 その物語がとても美しくて、ほぼ毎巻泣きました。主人公の良君以外の関係者にも物語があり、大変泣かされました。 ただのシンプルなお涙頂戴ではなく、そこに至るまでに積み上げられた物語があるからこそ、より感動しました。 何より、作者様の物語の構成力、技術にただただ感動です。 最後に、作中で引用しているセリフ、"You are magic!" これが印象的です。その意味するところを、ぜひ読んで感じてください。 本当に名作。
by せーふぁ (1046)