東京・立川。鷹代陽はバスケに打ち込む普通の高校生。その日も順調な一日を送るはずだった……。昼下がり、市内を襲った突然の大地震。崩壊した学校の中で陽は目撃する。同級生たちの死体の山。そして、ソレらに喰らいつく未知なる怪生物を……。圧倒的画力が紡ぎ出す、完膚なきまでの衝撃!!超絶都市型モンスターパニック!!
純粋な画力はピカイチ。 小学生の時に単行本模写したお陰で立体視や背景、奥行きを学べたし、後半のキャラの造形には今でも通用する美しさがある。 個人的にファンタジー作品の中ではこの作品が1位。 画力や表現力に関しては半端なく、当時この作品以外にスクリーントーンを多用した作品は例がなかったほど。 当時ファミコンの時代にこの魔法の演出を思い描き、それをこうして表現させたのは素晴らしいとしか言う他ない。 割とマジで異世界モノを書いてる人はこの作品の模写をして欲しい。すっごく勉強になるし、やったらやったで死ぬけどものすっごい発見がある。 そしてキャラ作りもまたうまい。 めちゃくちゃな人数が出てくるのにその一人一人に味があり、死んだりするけどなんか記憶に残ってる。 多分、最も影響を受けた漫画の一つかもしれない。 でも、休載期間がとんでもねーので-5評価。
by @まこも (334)人類はかつて聖戦で破壊神を宝珠に封じ込めた。そして月日は流れ、田舎町で暮らす中学生・宮薙流々(みやなぎるる)は、海岸で偶然その宝珠を拾い、封印を解いてしまう。現れた破壊神の姿は!? 破壊神とのスローライフ物語開幕!!
死闘!激闘!悪戦苦闘!軟弱モヤシ男の蹴道(キックボクシング)物語!! オレは強くなりたいんです!!愛しい人のために――。 中学時代、ちょっとした失敗がもとで、苦闘の3年間を歩み続けた沢村ノリタカ。気分を一新させて高校生活をスタートするが、しょせんはやっぱり軟弱男。その正体はすぐにばれ、せっかくうまくいきそうだった隣の席のかわいい子、中山さんとの仲も赤信号。「弱い人嫌いなの」のひとことに一念発起したノリタカは、「強い男になりたい!」と蹴道部の門をたたく――。
90年代前半期、"金田一少年の事件簿"や"MMR"、"LET'S ぬぷぬぷっ"などに並んで、当時の週刊少年マガジンを支えた伝説的作品の一つ。 当時、週刊少年ジャンプでは"SLAM DUNK"や"幽遊白書"、"タルるートくん"、"ダイの大冒険"などが連載されていて、発行部数は600万部を突破していました。 それに健闘していたマガジンは、90年代後半に"GTO"や"サイコメトラーEIJI"などの人気作を連載し、マガジンの発行部数がジャンプを抜いて、マガジンは黄金期に入ります。 本作はその黄金期直前まで連載されており、黄金期の礎を築いたと言える作品です。 この頃のマガジンの連載作品はほぼヤンキーかスポコンの二択で、本作はその両方となる、ヤンキーでスポコンマンガです。 弱虫で貧弱な高校生・沢村典隆くんは、同級生の女の子・中山美樹に、「弱い人は嫌い」と言われてしまい、彼女を振り向かせるため、部員一人の寂れた蹴道部を訪れる。 蹴道部の丸山コーチの元、部員のチャンプアと一緒に特訓をして、次々と迫りくる強者との戦いに勝ち上がってゆくという展開です。 主人公はキックボクサーですが、相手はボクサーであったり空手家であったり、軍隊格闘技や中国拳法などを使います。 描かれる戦いは異種格闘技で、その道の強豪が、先日キックをかじった貧弱ボディの沢村に襲いかかります。 相手は皆、ガタイが良いマッチョマンですが、対する沢村はアバラの浮いたか細い肉体をしていて、普通に考えて勝てるわけはないのですが、丸山コーチによる奇抜な特訓による必殺技により勝利します。 特訓方法がめちゃくちゃで、犬のマネをして散歩したり、同級生のスカートの中を覗き見たり、ツイストを踊ったりなど、とても特訓とは思えない奇行に走ります。 それを聞いた対戦相手が笑い出すか、怒りに震えるのですが、それが実は特訓で、結果、繰り出す技に周囲が驚くのがフォーマットとなっています。 また、この時に出す技の説明などに、90年代初頭の時事ネタや流行ネタを交えることが多く、当時を知る方にはとても懐かしく感じると思います。 「れぇーさぁーひゃくぅ」とか、誰にも言えないの佐野史郎とか、歌手の小金沢くんとか、ニセヤキソバンとか、本作を読むまで完全に記憶の彼方でした。 ただ、全米ストリートファイト大会編の終盤では展開が急ぎ足となります。 トーナメント制なのですが、対戦相手を雑な技で一話で一人倒してゆき、トーナメント制なのに11回以上の戦いを次から次へとこなしてゆきます。 ラストバトルもいまいち思い入れの少ない敵が相手で、おまけにバトルの様子も描かれず終了しました。 一方で、ラストバトル直前の特訓、ラストバトル後の沢村らしい締めはとても良かったと思います。 ラストは賛否ある感じがしますが、テンポは良く、安定しておもしろかったです。
by うにたべたい (528)