ヤクザとチンピラ、暴力警察が蔓延る街が舞台。 ある日、ネズミというヤクザと、謎の組織が現れて、子供の城というテーマパークを作り始めた。 同時に、街を変えてゆくのに邪魔なものの排除を始めた。 強盗やスリを生業としている孤児のクロとシロもまた蛇に狙われる。 雰囲気漫画だと思います。 絵は汚く、会話は突拍子がない、漫画というより著者が描いた絵の組み合わせという気がします。 つまり、キャラクターの思考がよくわからず、動いているという気がしませんでした。 また、ヤクザやチンピラ、組織、警察が出てくるのですが、各々の団体で活躍するキャラクターは一人か二人となっており、組織の規模が小さく感じました。 普通、街でヤクザに、警察に目をつけられるって、もっと大事だと思うのですが。 各組織についてもっと細かい描写があればよかったのかなと思います。ヤクザにせよ、警察にせよ、街にせよ。 説明を放り出して、作者の書きたい部分だけを切り貼りした結果のようになっています。 シロは街が変化していくことを予見するような能力を持つのですが、テーマパークができることがそれほど大変なことにも思えず、結局、具体的に何がどう問題なのか、さっぱりわかりませんでした。 ※ イオンができて商店街が廃れるとか、大企業の本社ビルが建って町工場が封鎖されるとかならともかく。。 予見できるのであれば、例えば、テーマパークの建設を妨害するようなこともできたのではと思います。 完全に人を選ぶ作品だと思います。 話の細部は気にせず、雰囲気だけで読める人にはおすすめです。
by うにたべたい (528)浪人生の千川つとむは、かつて宇宙捜査官・バーディーの捜査の巻きぞえで瀕死の重傷を負い、緊急措置で人格のみを彼女の身体に移し「二心同体」に。現在は、その秘密を知る友人・須藤と予備校に通いながら普通(?)に浪人生活を送っていた。そんなある日、高校のOBでジャーナリストの室戸に頼まれ「アグニケミカル」という会社に実験データを受け取りに出向いたつとむは、いきなり襲撃に遭う。その時、バーディーが目覚めて…!?天下無敵のSFアクション、新たなる戦いがここに始まる!!
他に『円盤皇女ワるきゅーレ』や『神無月の巫女』などを描いた介錯の代表作のひとつ。 何度もメディアミックスされ、現在もアニメ主題歌の"KissからはじまるMiracle"は一定年齢代以上のアニオタはマストで歌えるナンバーです。 サクラ大戦や花右京メイド隊などと同様、00年代アニメを代表する一作の原作マンガですね。 一応、日本の大正中期が舞台です。 陰陽師家の少年・神維仲人が、なぞの機械だらけの部屋に迷い込み、そこでスリープ状態にあった鋼鉄天使くるみと偶然キスしてしまう。 そのキスによって、仲人はくるみのご主人さま登録され、くるみは起動することになります。 少女の見た目をした鋼鉄天使は、オーバーテクノロジーで作られたメイドロイドで、普通の少女と同じように人格があります。 くるみ以外にも、鋼鉄天使弐号機サキ、参号機カリンカが登場し、少年陰陽師の主人公が、美少女型鋼鉄天使といちゃいちゃする内容です。 いかにも同人受けする設定ですがストーリーは結構ハードです。 エンゼルハートを宿した鋼鉄天使は軍事兵器であり、開発者の綾小路鉄男氏は、鋼鉄天使に殺戮をさせることに反対したためにくるみ、サキを隠匿したんですね。 序盤は鋼鉄天使を奪うために軍隊が、サキや、独自開発のエンゼルハートを2つ搭載した鋼鉄天使・カリンカをぶつけます。 その後、世界の鋼鉄天使がぶつかり合い爆発的な技術革命を狙う"鋼鉄天使計画"の話が登場し、仲人と鋼鉄天使たちは戦いの渦中に飛び込んでゆく展開です。 ストーリーはハードですが、美少女タイプの鋼鉄天使が大量に登場する上、装甲が破損しポロリするシーンも多数あり、基本的には明るい内容です。 ただ、未来や過去へ飛んだり、未来人や魔属と呼ばれる存在が登場するなど、ストーリーが進むに従って複雑になっていきます。 バトルシーンが多く、コマも混雑しているので、結構読むのが大変です。 「~ですぅ」みたいなくるみの口癖も今読むとつらいものがあり、当時のファンが回顧で読むにはいいと思います。
by うにたべたい (528)