まだ“情熱”って言葉さえ知らない、小学校6年生の千早。 そんな彼女が出会ったのは、福井からやってきた転校生・新。大人しくて無口な新だったが、彼には意外な特技があった。それは、小倉百人一首競技かるた。千早は、誰よりも速く誰よりも夢中に札を払う新の姿に衝撃を受ける。しかし、そんな新を釘付けにしたのは千早のずば抜けた「才能」だった……。 まぶしいほどに一途な思いが交差する青春ストーリー。
七桜(なお)は幼いころ、母が住み込みで働いていた老舗和菓子屋・光月庵で椿と出会う。しかしある事件が起き、殺人の容疑をかけられた七桜の母は逮捕され、七桜も追い出されてしまう。15年がたち、失意の七桜の前に現れた椿。二人は和菓子の腕を競って対決することに。七桜の人生を狂わせた椿。その憎い椿は、あろうことか七桜に自分との結婚を持ちかける。七桜をかつて幼なじみとだは気づいていない椿。思いもよらない言葉に七桜は!?
大学推薦を狙う、高校3年生の唯我成幸はなぜか天才美少女の文乃と理珠の教育係を任される。完全無欠に見えた二人だが実は意外な悩みを抱えていて……!?
竜のイドルへの生け贄になったシスターが、竜の知らない魔法「ソウジ」を使って、世界を少しだけ変えていく。拭いたり掃いたり磨いたり、“お掃除”は魔法なのです。シスター&ドラゴンのほっこり異世界お掃除コメディー! 描き下ろし6.5話「秘密のクリエラ」収録。
怠惰の七竜であるイドルの生贄として森へやって来たシスター。しかし、イドルの住処の汚さに落胆し、イドルと掃除をすることに。みるみる見違えったように綺麗になっていく住処を見て、イドルは掃除を魔法だと思い込む。そんな竜と人間の異世界お掃除コメディ。 めんどくさい印象を持たれがちな掃除を魔法のように扱うシスターを見ていると、不思議と掃除をしたくなってくる。きれいになっていく過程も丁寧に描かれているので、なおさら掃除の意欲が湧いてくる。 最初は生贄であるシスターを食べる気でいたイドルだったが、心優しいシスターと過ごすうちに情が湧いて、助けてしまう彼もまた、本当は心優しい竜なのだろう。
by れとれとさん (961)人間としてあるべき姿を求め続けるコペル君とおじさんの物語。出版後80年経った今も輝き続ける歴史的名著が、初のマンガ化!1937年に出版されて以来、数多くの人に読み継がれてきた、吉野源三郎さんの名作「君たちはどう生きるか」。人間としてどう生きればいいのか、楽しく読んでいるうちに自然と考えるように書かれた本書は、子供はもちろん多くの大人たちにも共感をもって迎えられてきました。勇気、いじめ、貧困、格差、教養、、、昔も今も変わらない人生のテーマに真摯に向き合う主人公のコペル君と叔父さん。二人の姿勢には、生き方の指針となる言葉が数多く示されています。そんな時代を超えた名著が、原作の良さをそのままに、マンガの形で、今に蘇りました。初めて読む人はもちろん、何度か読んだことのある人も、一度手にとって、人生を見つめ直すきっかけにしてほしい一冊です。