『社長!? 昨日のあいつが!!??』――高校・大学・社会人とずっとそばにいてくれた愛犬を亡くし、バーでヤケ酒を浴びながら泣きわめき叫んでいると、隣の男性から「その悪そうな頭を治す薬でも飲んで死ぬまで大人しくしてください」と盛大なイヤミの応酬!!なんで知らない奴からここまで言われないといけないの!?仕返しに奴の足をひっかけ転ばせ「あ ごめーん わざとでーす」と言ってやった!!!(だがやりすぎた…)そうしたら翌日、その男が社長として現れ、しかも私を探しているだ…と…!!??
京都でテーラーを営む曽根俊也。ある日、彼は父の遺品の中から黒革の手帳、そしてカセットテープを発見する。手帳は英文でびっしりと埋め尽くされており、さらに「ギンガ」「萬堂」という製菓メーカーの情報が。そしてカセットテープには幼い子供の声が入っていた・・・。その声は、31年前に起こり未解決のまま迷宮入りした、【ギンガ・萬堂事件】で脅迫に使われた録音テープの音声と全く同じだった。――「これは僕の声だ」。 そこから俊也の苦悩が始まる。それと同じ頃、大日新聞大阪本社の新聞記者・阿久津英士は年末の特集記事で【ギンガ・萬堂事件】を扱うことに。英国に犯人らしき重要人物がいたとの情報を受け渡英するが・・・。31年前、実際に起きたあの未解決事件に迫るミステリー大作!!