本屋で、この本を立ち読みして、衝撃を受けました。 私の母と父がそこにいたからです。 母の日や母の誕生日に、プレゼントを買って渡したら、「お金を稼いでもいないのに、買うなんて馬鹿じゃないの?この役立たず!家の掃除でもしてろ!」と怒鳴られ、丸一日深夜遅くまで掃除洗濯、食器洗いをさせられて散々だったのが今でもトラウマです。プレゼントはゴミ箱に捨てられました。 もう、母はそのようなことを昔自分がしたことを覚えていないらしく、よその子がお母さんの誕生日にプレゼントをあげた話などを聞くと羨ましがっています。 料理にしても、母の少しでも力になりたいとおもっても、この本の母親とまったく同じ対応をされました。 家から早く出たいと思ったところも、誰のお金で生きているんだといわれるのも、バイトを辞めろと言われるのも同じでした。トラウマなんてこんなのほんのわずかで、挙げたらきりがありませんが…。ほしいものを買ってもらえず、ほかのわけのわからないところに勝手にお金をかけられてしまったり、言っていることがどうやっても通じていないようなもどかしさは、普通の健康的な家庭の育った人にはわからないかもしれません。 私は、最近になって親がおかしいことに気付き、このような本を少しずつ呼んでいましたが、これほど、私の母をそのまま書いているものはありませんでした。本屋に良く並んでいることは、こういう母親が多いという証明にもなっているのではないでしょうか? 私は21です。友達との会話で違和感みたいなものを感じたり、生きづらったり、つらくてしかたがありませんでした。
働けなくて苦しい、働かなきゃいけなくて苦しい…。保育園不足問題のときも、コロナのときも、国は助けてくれない。性犯罪の裏にも被害者を黙らせる、都合のいい法律があった。私たちに理不尽を押し付けてくる日本。根付いた男社会。*****目次はじめに第1章 痴漢犯罪はなぜなくならないのか第1話 痴漢被害に遭う中学生を放っておく大人たち第2話 痴漢犯罪がなくならない理由のひとつ第3話 痴漢はなぜ痴漢をするのか第4話 何もしない大人から「防犯意識が低い」と言われる女子高生第5話 知らずのうちにみんなで痴漢犯罪を伝承させている第6話 被害者たちの「黙る」歴史第7話 「痴漢加害者のほうが大変なんだよ」という凶暴な説得第8話 明治の女性差別が平成にも残ったまま第9話 痴漢の頭の中第2章 女が家事育児する前提で作られた社会第10話 女性差別なんてあるわけないと思ってた第11話 どうして女が仕事をやめなきゃいけないの?第12話 「保育園が足りない問題」の奥に潜むもの第13話 土の中にいた母たちの時代第14話 女同士を対立させ根本的な問題から目を逸らせる第15話 「保育園落ちた日本死ね」の正しさ第3章 男の利権をつぶすおばさんに仕立て上げられ炎上第16話 コンビニの成人誌コーナーはおかしい第17話 女性を虐(ルビ:いじ)める性的ジャンルが「健全」とされる男社会第18話 伝え方を変えてみたら大変なことに第19話 男社会には伝わらない*****「痴漢」でなぜか、被害者が責められる「女性が働く」ことをよく思わない人たち「エロを取り上げるモンスター」に仕立て上げられ炎上する著者女性の話に聞く耳を持たない社会――。★単行本カバー下画像収録★
「あたしユメカがすきなの」。学祭の準備が終わり、皆での帰り道に突然背後からかかった声。後ろにいたクラスメートのうち、誰が言ったのかわからないユメカは、それから頭を悩ます日々を送っていた。頼りになる親友、明奈にだけ相談しようかと思うユメカは一緒にお化け屋敷に入って…[ストレンジ・フレーバー]儚気な少女に告白された美術部部長。舞い上がるけど、ある日少女と同じ顔をした子に、冷たい表情で拒絶されて驚く。双子の姉を名乗る少女に、「妹に近づくな」と宣言されるが…[解ケヌ鎖]そのほか、失恋から立ち直れない隣の汚部屋お姉さんを思い続けるjkの[ネムレルモリ]、女優の幼なじみとの恋に自信が無くなる少女の戸惑いを描く[Dear…]、学園内、団地内カーストを蹴り上げる少女たちの[箱の中の姫君]に加えて描き下ろし[夏の終わりに]も収録。オンナノコのキラキラした気持ちとビターな戸惑いが詰まった傑作作品集。