【電子限定!描き下ろし特典ペーパー収録】「…毎日なんとかしなきゃって思ってるのに」やりがいのある仕事、社内の評価も上々。付き合って半年の恋人とも順調。ステキ女子として憧れられる・俵あいなの目下の悩み――それは、部屋をかたづけられないこと。一方、机の上はいつもキレイで他人の評価は気にしない、毎日きっちり定時で帰る男・深川さん。自分とは正反対で、なにかと感じの悪い彼がむかつく反面、どこかでうらやましいと思っていて…。部屋がかたづかず、彼氏との約束をやぶってしまった最悪のクリスマス。落ち込むあいなを、深川さんは自分の部屋に招き入れ…?かたづけられないアナタにおくる、かたづけ下手のワーク・アンド・ライフ!
ボリス・ヴィアンの小説『うたかたの日々』を原作にした、岡崎京子によるコミック。雑誌「CUTiE」の連載(1994年~1995年)後に、著者がプロローグ、ラストを描き加え、全体に加筆修正したもの。 <p> 「ちょっとした財産もち」のコランと軽やかで美しいクロエ。ふたりは盛大な結婚式を挙げるが、そのすぐ後、クロエは肺に「睡蓮」が巣食うという奇病に侵される。治療費のために破産に追い込まれながら必死に看病するコラン。だが、クロエは日に日に衰弱していく。そして、ある作家の偏執狂的コレクターのシックとその恋人アリーズ、コックのニコラなど、周囲の人々の人生も深刻な様相を呈していく。 <p> 原作ともども、この作品の魅力のひとつは、残酷さと無邪気さをあわせもつ幻想的な描写の数々にある。恋するふたりを包む、熱くてシナモンシュガーの味がするバラ色の雲や、土から生えてくるたくさんの銃身、そして、クロエの胸から伸びて咲く睡蓮の花…。原作を知る人にとっては違和感をおぼえる場面もあるかもしれないが、彼女の目をとおして、ていねいに描かれたヴィアンの世界を、特に前半は、ただ楽しみたい。後半に入ると、破滅へ向うコランたちの姿が現実をぎりぎりのところで生きる岡崎作品の登場人物の姿と重なり、物語は一気に走り出す。 <p> 凝った装丁も、本書をより魅力的なものにしている。白い箱から真っ赤な本を取り出せば、表紙には睡蓮の花。しゅるりと勢いよく伸びるその姿は、恐ろしくて、美しい。(門倉紫麻)
カラダからはじまった私たち―― ここから前にすすめますか? 『エロと聖者』(山口ねね)処女で人付き合いが苦手な咲が唯一、心を許せるのは弟の涼だけ。「このままじゃいけない!」と相談したら、弟にイケメン王子を紹介されて――!? 『アンサンブル・プレイ #7』(龍本みお)二人だけの秘密を抱えるカメラマンの玲子とモデルの叶。共犯者のような距離感で身体を重ねながらも、隠した本当の気持ちは…? 『嘘のセックスと魔法』(阿部摘花)恋人への不満から、知人の彼氏と一夜を過ごしてしまった美々。彼女がいるってわかっている、それでも惹かれていく気持ちのゆくえは? 『今夜おしえて』(喃羽ナミコ)はじめての彼氏との初エッチ、痛すぎて拒否してしまった美波。男性が喜ぶテクニックを教えてもらおうとバイト先の店長とホテルに―― 『恋はどこにありますか?』(はちくもりん)失恋するたびになぐさめてくれるのは、オネェで親友のかっちゃん。一生誰にも愛されないんじゃないかと、ついかっちゃんに「抱いて!!」と迫ってしまい…!? 『ロマンティック・パズル』(しおた道子)図書館に勤めるさなは恋愛経験ゼロ。ある雨の夜、私の家の前に倒れていた謎の男と、流されるままにHして――!? カバーイラスト:涼音紺 ※本アンソロジー収録作品の中には、他コンテンツと重複している作品もございます。