物を鑑定する以外に能のない不遇職【鑑定士】のアインは、パーティ内でも酷い扱いを受け、絶望的な日々を過ごしていた。だが、たまたま見つけた隠しダンジョンで【世界樹】の精霊ユーリと、守り手の賢者ウルスラと出会ったことで運命は一変する。精霊からもらった最強の神眼で異世界無双! 最弱職から成り上がる!!物を鑑定する以外に能のない不遇職【鑑定士】のアインは、パーティ内でも酷い扱いを受け、絶望的な日々を過ごしていた。だが、たまたま見つけた隠しダンジョンで【世界樹】の精霊ユーリと、守り手の賢者ウルスラと出会ったことで運命は一変する。精霊からもらった最強の神眼で異世界無双! 最弱職から成り上がる!!
高校教師・吉高凛子の頭を悩ませるのは問題ばかりの生徒・荒瀬くん。課題は出さず、遅刻ばかりで居眠りばかり…… 学校では無気力、やる気のない荒瀬くんだけど……!? 「感謝してくださいよ。呼び出す口実作ってあげたんだから。」一途で優しい無気力男子に迫られ溺愛されちゃって!? センセイ以上、コイビト未満! 必見! 歳の差ラブコメディー!!
鉄道に関連した舞台で退会される様々な物語を描いたオムニバス形式の作品集です。 タイトルの通り"鉄道"に関した"少女漫画"で、車両の名前や実際の路線が登場しますが、衒学趣味的なものはなく、鉄道ではなく人が主人公の物語となっています。 鉄道とは関係が深いのですが、鉄道マニアや鉄子が登場する訳ではなく、鉄道を舞台に出会いや思い出を描いた、一話完結型の物語となります。 とはいえ、実際の鉄道路線が舞台のため、鉄道好きにもおすすめの内容だと思います。 全7話収録されています。 各話の感想は以下のとおりです。 ・浪漫飛行にのっとって 小田急ロマンスカー「さがみ」の車内が舞台です。 主人公はスリ師の女の子で、寝ている男性から財布をスリ取ろうと手を伸ばしたが捕まってしまう。 その男性はスリ師の女の子に、突き出さない代償として別の車両に乗っている女の人の額に"肉"と落書きするよう依頼するが、というストーリー。 ブラック企業勤めで妻とろくに会話もできなかった情けない男性のお供をしてしまったスリ師の奇妙なトラブル話が、ロマンスカーのダイヤ情報と絡んで、おもしろいと思いました。 ・彼の住むイリューダ ずっと好きだったが思いを伝えられないままだった女性が、ちょっとしたアクシデントでその彼の住む街の最寄り駅・入生田(イリューダ)を訪れる話。 伝えられない思いと裏腹に取ってしまった行動で心残りのまま去っていくが、箱根登山鉄道のダイヤと鉄道のシステムに絡めた落ちがさすがと思いました。 ・立体交差の駅 立体交差型の駅「厚木駅」を舞台にした恋愛ドラマ。 恋愛ドラマといっても登場人物は女性同士で、電話での痴話喧嘩を聞いてしまった女子高生「みずほ」が、自分の悩みとともに、その二人と深く関わっていく展開です。 最後は大団円で、爽やかな物語でした。 ・青と白のリーム "立体交差の駅"の続きの短話。 女子野球のピッチャーであるみずほの試合を、"立体交差の駅"で仲良くなった相手が見に来る話。 本作は特に鉄道とは絡まない、日常の一コマです。 ・木曜日のサバラン 妻のリクエストで帰宅中サバランを買うために立ち寄った洋菓子店に、"奥"があることを知り、そこへ踏み込むと、そこでは男たちが鉄道模型を鑑賞していた。 なんとなく妻に言い出せず、秘密を作ってしまった男は、毎週木曜日、サバランを買うついでに"奥"へ通うようになる、という展開です。 最後はなんとなくいい話にしていますが、自分勝手で人の大事なものや時間を壊した妻の言動がちょっと許せないと思いました。 なお、本作は"鉄道少女漫画"の続刊、"君曜日"にスピンオフします。 ・夜を重ねる 小田急「片瀬江ノ島駅」を舞台にしたストーリーです。 この短編集の中では一番好きな話です。 30過ぎで3年以上付き合った彼に浮気された女性が、その龍宮城のような駅で偶然であった女性と仲良くなり、お互いの経緯について話す展開で、とてもキレイでいい話だと思いました。 ・ある休日 ある日の小田急に乗り込んだ男がみた人々の姿。 これまでの短編の登場キャラクターのその後が、電車が進むたびに過ぎ去っていくように描かれています。 肝心の主人公の男は誰か、というと、最後はそうきたか、という感じでとても良かったです。
by うにたべたい (528)周囲からの評価が大事な「養殖女子」成田佐穂子が気になるのは、周りを気にせず素の自分を出せる「天然女子」小柴葵。着飾らない姿がキラキラして見える葵と仲良くなりたい一心で、佐穂子がとった行動は… キスだった――。「政宗くんのリベンジ」原作・竹岡葉月と人気イラストレーター・フライが織りなすパンチドランク・ラブストーリー開幕!!
3巻既読。 過去の謎が仄めかされてきた。 大学3年生の主人公佐穂子が、高校2年生の夏を振り返りながら進行していく女子高生百合漫画。 百合漫画好きならわかると思うんだけど、自分が百合だと目覚める瞬間って最高ですよね。 茨の道だけどめっちゃ応援したくなる。 本作は原作付きで、漫画はイラストレーターのフライ先生が描かれています。 全く個人的にフライ先生のイラストが大好きで、漫画全ページ尊かったです。 それを差し引くと、ストーリーとしては1巻・2巻はまだ物語の序盤です。今のところ全くありふれた百合漫画なので、平均点よりつけようがないかな。 心理描写の点では、女子高生のカーストをわりと遠慮なく描いてるんで男読者としては結構面白い。 何事もそうだけど、生まれつき最強のイケメン美人ていないですよね。絶対何かしら努力してる。 本人がそれを努力か、あるいは当たり前の習慣と認識してるか、それはわからないけれど。 読んでてふとそんなことを思いました。 作者買いしてるので完結するまで読みますが、おすすめかと言うと微妙。 セールの時に買ってもいいかな?
by せーふぁ (1046)同作者の"鉄道少女漫画"内の一作"木曜日のサバラン"のスピンオフ。 "木曜日のサバラン"は、洋菓子店の"奥"に誘われたサラリーマンの話でしたが、本作は"奥"のメンバーの女の子を主人公にした、恋愛マンガとなっています。 奥の部屋に鉄道模型店がある洋菓子店で常連だった老人を祖父に持つ少女「倉木亜子」が主人公です。 "木曜日のサバラン"で祖父が他界し、祖父に代わって亜子は模型店に通うのですが、そこで"木曜日のサバラン"主人公の既婚の男性を好きになってしまう。 そんな亜子と、彼女にしつこく絡む男の子「小平」の物語です。 本作も鉄道、特にSLが重要なキーアイテムとして登場します。 実際の秩父や大井川鐵道のSLが登場して車内を舞台に物語が展開したり、鉄道少女漫画同様小田急線の路線が登場するため、鉄道少女漫画に比較するとドラマの比重が高いですが、鉄道好きにもおすすめできる内容だと思います。 ただ、相手の小平が、空気を読めないわしつこいわ、大人しく叶わない片思いをしている亜子ちゃんに馴れ馴れしく絡みに行く様は、個人的には良い印象を感じなかったです。 本作の雰囲気は良いと思ったのですが、私的には男側のキャラがダメでした。 なんでそんなチャラ男とくっついてしまうのか、亜子ちゃんがかわいいだけに余計になんか嫌でした。 個人的に小平が嫌というだけの問題なので、気にならない方には、終わり方もキレイで良作と思います。
by うにたべたい (528)