昭和58年夏──。死のループを抜け出した雛見沢村には平和な日々が訪れていた。梨花は仲間とすごす初めての夏休みに心躍らせていた。しかし、楽しいはずの夏休みは計画とは裏腹に何一つ上手くいかないはじまりだった。そんな梨花のもとに旅行の計画が持ち込まれ事態は大変なことに……。一体、梨花の夏休みはどうなってしまうのか!?
「ひぐらしのなく頃に」のマンガオリジナルストーリーとしては4作目にあたる作品。 ひぐらし本編の最終章・祭噺し編の後日談で、マンガオリジナルの他3作(祭囃し編、鬼曝し編、現壊し編)とは異なり、グロ・ホラー・サスペンス要素は無いです。 同じく、本編完結後のストーリーでは賽殺し編がありましたが、わけのわからないIFの世界に飛ばされて帰り方を模索する賽殺し編とも違い、本作は最後まで田舎の少年たちの冒険譚となっていました。 主人公は古手梨花です。 ループする世界を抜け出すことに成功した梨花は、初めて夏休みを迎えて心が踊っていたのですが、何をやっても空回りしてしまい戸惑っていた。 羽入は、そんな梨花に、これを機会に雛見沢村から飛び出して、東京へ旅行に行ってはどうかと提案する。 いつもの部活メンバーもそれに賛同するが、子供だけで遠方に行くことを大人たちに反対されたため、圭一たちは村をこっそり抜け出すことを画策するという展開です。 雛見沢症候群の女王感染者なのに遠方に行っていのかというところについては、都合よく落ち着いてきているので少しくらい不在にしても平気ということになっていて、設定的なところが色々緩いです。 抜け出した後どうするつもりかあまり考えられていなかったり、いきあたりばったり感がありました。 事件らしい事件も発生せず、終盤、羽入の絡みでなんかいい話っぽくなっていますが、個人的にはグロやサスペンス要素ありきの"ひぐらし"と思っているところがあるので、本作は微妙でした。 ループを抜け出した梨花が、その次のステップとして前に進むための物語なのかなと思います。 作者は影崎由那氏。 "かりん"を描いていた方ですね。絵は可愛らしく、読みやすいです。 全1巻と短いので、ひぐらし本編読了後続きを読みたいと思ったら手にとっていいと思います。
by うにたべたい (528)帰宅中事故に遭い、異世界転生したアラサーOLの翔子。転生するにあたり、女神から“癒しの力”と“自立するまでの世話人”を与えられ、なんと10歳の姿から再スタートすることに……。転生先で目が覚めた祥子は、瀕死のところをイケメン狩人・ファルコに拾われる。ファルコが“自立するまでの世話人”だと直感した翔子は、彼と二人で暮らすことを決めるが……さぁ大変!ファルコの溺愛っぷりは、誰にも止められないほどで??!?スライム狩りに薬草採取、治癒師の勉強をしながら、過保護で翔子に甘いファルコと第二の人生を楽しもうと思います!WEB発の大人気異世界スローライフ・ファンタジー、コミカライズ第1巻☆
氷上へきる氏のギャグマンガ・ぱにぽにに登場する「ベホイミちゃん」を主役にしたスピンオフ。 ぱにぽに連載時に並行して連載していました。 そのため、雑誌掲載時にはぱにぽに本編とリンクする部分もあったようですが、特に違和感なく楽しめました。 ベホイミちゃんが魔法少女となるまでの経緯や、本編では語られなかった魔法少女としての活動が主になっています。 都内のボロアパートに一人暮らしをする地味系女子高生ベホイミちゃんは、ある日、突然訪れた宇宙人に「魔法少女になって地球を守ってほしい」と頼まれます。 突然の宇宙人、突然の魔法少女へのお誘いに混乱するベホイミちゃんですが、魔法少女になることを承諾します。 後はいつものぱにぽにのノリで、とんでも宇宙人たちの攻撃に、ずっこけながら、落ち込みながら、時にはビシッとバシッと魔法少女をやる展開です。 ちなみにぱにぽに序盤のベホイミちゃんは常時魔法少女状態でしたが、その設定は作者が忘れたのか、本編の設定とリンクしていませんでした。 また、ベホイミちゃんといえば、過去に特殊部隊所属経験があったような行動があるなど、割りと謎多いキャラですが、そのあたりの説明もなく、メディアもぱにぽに本編同様のポジションで登場します。 ぱにぽにのキャラも一部登場するので、本編を読んでおいた方が楽しめると思いますが、あまりスピンオフであることの活用はされないので読まなくても大丈夫と思います。 ぱにぽに同様、コマ割りは散らかっていますが不思議に読みやすいです。 キャラもポップでかわいらしく、新キャラの小学生魔法少女もお気に入りです。 ただ、ラストは明確に最終回で締めくくられず、掲載がないままぱにぽにも終了し、事実上全2巻となっています。 そのため、ストーリーの縦軸であった宇宙犯罪者が根絶したような描写はなく、戦闘用人造人間の登場の予兆だけ残し、続くけど終わるような終わり方になってます。 とはいえ、グダグダなまとめは毎話のことなので違和感は無く、十分楽しめるスピンオフでした。
by うにたべたい (528)「あなたのアレを舐めたい」 これってお互いがお互いの性癖をくすぐる、運命の出会い!? 「耳フェチ」が高じて、耳かき屋さんで働く猫塚千香。客が気持ち良さで寝落ちしたあとは、“耳・触りたい放題”なこの仕事を、天職だと思っていた。ある日、来店した寡黙な客・蓮見宗也の耳があまりにも好みだったため、千香は大興奮! 膝枕で蓮見の耳かきを進めるものの、蓮見はなかなか寝落ちしてくれず、ヤキモキ…。すると、蓮見も「すごく、好みです…あなたの脚!」と自らの性癖を暴露しはじめて――!? 出会ったその日から、恋愛をすっ飛ばしてふたりで発情してしまいました!!!!!(恥) 性癖に準じすぎたツンデレ娘と無表情男のフェチズム・ラブ♪
この口から嫁にしてくださいと言わせてやる謎のイケメン・虹龍に嫁扱いされる若葉。過去に契約を交わしたらしいのだが…。超絶イケメンにあの手この手で口説かれて!?幼い頃からあやかしが見える若葉は、山奥に住む大叔父の家で暮らすことに。そこで出会ったのは、都会でもお目にかかれないほどの超絶美形の虹龍と名乗るイケメンだった。どうやらかつて彼と契約を交わしたらしいのだが、まったく思い出せない若葉。いきなりの嫁呼ばわりに反発するが、大叔父の家には謎の子鬼や茶釜と帯など人ならざるものが見え隠れ。何かあれば必ず助けてくれる虹龍に心を許しつつも、彼への気持ちを素直に認められずにいた若葉だが――。シャレード文庫の大人気シリーズが待望のコミカライズ!描き下ろしストーリー&書き下ろしノベルつきv