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『天才バカボン』『おそ松くん』などのギャグ漫画で知られる赤塚不二夫。その生誕80年を記念して、バカボンのパパの母校である「バカ田大学」の講義を、なんと東京大学で開講!美術家、ミュージシャン、学者、作家、演出家、本物の東大教授などなど、豪華12組の講師による「赤塚不二夫スピリット」がビンビン伝わる熱い講義を一冊に。読んでリッパなバカになるのだ! シェー!講義内容泉麻人「シェーとは何か?」/みうらじゅん「人生論」/久住昌之「旅はよそ見と道草でいいのだ」/会田誠「僕のバカアート」/鴻上尚史「コミュニケイションの達人になれるといいのだ」/坂田明「役立たずの在り方とミジンコについて」/茂木健一郎「創造性のバカちから~天才の方程式」/三上寛×宇川直宏「飢えた子供の前でコニャニャチハは有効か?」養老孟司「バカと天才の壁」/喰始「バカの力!」/浅葉克己「デザインを血肉化する」/河口洋一郎×原島博「漫画とデジタルコンテンツ」/赤塚りえ子「おわりに~『リッパなバカ』になるために」

『赤塚不二夫120%』の書影

赤塚不二夫120%

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発刊: 2011.3.3 ~

既刊1巻

ギャグの王様が自分のことを書いたのだ!不世出の天才ギャグマンガ家、赤塚不二夫。「天才バカボン」や「おそ松くん」「もーれつア太郎」などに登場する、彼の生み出した数々の面白すぎるキャラクターから、赤塚氏本人も破天荒な人間と思われがちだが、実はとてもノーマルで、人見知りの、ギャグのことばかりを考えている人間だったと述懐する。その赤塚不二夫氏がありのままの素顔で書き下ろした傑作エッセイ。旧満州からの命からがらの引き揚げの思い出。連合軍の占領下で過ごした少年時代。伝説のトキワ荘での、手塚治虫、寺田ヒロオ、藤子不二雄ら、マンガ史に残る盟友たちとの出会い。夜の酒場で意気投合、ともに全力疾走で時代を造ったクリエイターたちとの抱腹絶倒の交友録。そして静かに語られるギャグへの真摯な思い。その一言一言が、誰の中にも潜んでいる「みんなと楽しく生きたい人見知りな自分」の心に届きます。そして「これでいいのだ!」と自分のことを無条件に肯定してあげたくなります。人生が120倍面白くなる1冊です。

   1968年から75年にかけての赤塚不二夫の仕事を1冊にまとめたスクラップブック。「少年マガジン」の『天才バカボン』(1967年連載開始)と「少年サンデー」の『レッツラゴン』(1971年連載開始)を中心に赤塚漫画を抜粋、「週刊文春」などの雑誌記事も織りまぜ、多角的な視点で赤塚の隆盛期を再現。漫画雑誌と同じ判型、コマの余白のクイズや雑学情報、広告も当時のままに掲載するという大胆な手法で、赤塚の圧倒的なパワーを見事によみがえらせている。 <p>   ページをめくれば、バカボンパパ、目ン玉つながりのおまわりさん、ウナギイヌ、ゴン、ベラマッチャが、不条理ギャグ、オカマギャグ、暴力ネタ、下ネタと、少年誌とは思えない過激さで暴れまくる。中でも、本書の構成者が特に再現したかったと語る、見開きいっぱいにバカボンパパ、続いてバカボンのアップのみというページは最高にクダラナイ。自らをギャグにしてしまった「山田一郎」改名事件にいたっては、そのバカバカしさにうなるしかない。 <p>   本書の影の主役は、そんな赤塚を支えてきた当時の編集者たちだ。主人公そっちのけで、赤塚と編集者との楽屋話を描いた『レッツラゴン』。完成前の下絵を堂々と掲載するといったハチャメチャぶりが際立った『天才バカボン』。赤塚漫画のナンセンスさを楽しんでいる、漫画雑誌の作り手たちの「勢い」が実に小気味いい。古き良き漫画の一時代を凝縮した本書は、赤塚漫画に触れたことのない若い読者にも新鮮な驚きを与えるに違いない。(中島正敏)

"ここに収録した赤塚不二夫のおコトバは―― その人となりを知る友人・知人……すなわち、赤塚家とフジオ・プロに出入りした人、一緒に飲んだことがある人、暮らしたことがある人、仕事をしたことがある人、おバカなことをした人たちから「忘れられない発言」を募り、そのときの状況を記したものです。いわば、赤塚不二夫の実物大のジグソーパズルです。どうぞ、最後までお楽しみください。"

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