2030年、宇宙の密約は解け、各惑星から来訪者たちが地球に出現した。地球連合は急激な異世界文明との接触を避けるため、交易の地域を限定し、日本国沖縄の南方、台湾との境に「出島」と呼ばれる巨大な人口島を建設した。異星人たちは出島以外の寄港を禁止されていたが、異なる文明と価値観の混在する出島では、様々な犯罪が頻発するようになった。出島の治安を守るため、地球連合の出島警察、宇宙連盟の連盟警察、そして異星人と地球人の混成部隊が設立された。それが「ガンドラゴン」である。ガンドラゴンの捜査員Σ(シグマ)は、密入国者を載せて暴走するトラックを引き留めた。荷台には水の惑星から来たミュメール人が、そして彼はなんらかの秘密を守るために自害してしまう。仲間を捜して酒場に潜入したシグマは、そこで一体のミュメール人と、宇宙連合禁制の小型ブラックホールを発見する。
TRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」らしさが堪能できる重厚かつ驚きの冒険譚! 前作『影の疫病』で活躍した冒険者たち(戦士、パラディン、シーフ、スカウト、ウォーロックら)の最初の出会い、そして次元界フェイワイルドでの冒険をオールカラーで!全RPG(ロールプレイングゲーム)の元祖(1974年~)で、今なお世界で最も遊ばれているTRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(D&D)――その世界と冒険をたっぷり楽しめる、ゲームを超えた興奮をお届けする人気作・第二弾(基本、各作品とも読み切り作品としても楽しめる)!『DUNGEONS&DRAGONS 影の疫病』に続く本作では、われわれの愛すべき冒険者たち(人間の戦士、ドワーフのパラディン、ハーフリングの女シーフ、エルフのスカウト、ティーフリングの女ウォーロックら)の「最初の出会い」のエピソード、そしてまた、元の世界に戻る手だてもなく、フェイワイルドと呼ばれる次元界で惑う冒険譚が描かれる――その中で判明していく、フェルズ・ファイヴの真実とは?