まっすぐで不器用な、少年と、少女と、大人たちへ。新しさとノスタルジア。仙台発の若き気鋭、初の作品集。Web Mediaマトグロッソにて掲載され反響を呼んだ5作品に加筆し、さらに完全描きおろしの表題作「空飛ぶくじら」を収録。【各界絶賛!】松本隆(作詞家)“ごく稀に絵の具と筆で詩を書ける人がいる。スズキスズヒロもその一人だ。”石山さやか(漫画家)“次はどんな主人公で、どんなお話なんだろう。フリーハンドで描かれる、人生のひとかけら。”【収録作品】『木村先生』いつから人は大人になるの?大人になるってどういうこと?進路を決めかねている高校3年生のカホが、夜の公園で木村先生に教わったことは…。『銃声を削り出す』とある工業高校のはみ出しグループ、その筆頭・住田は正義感が強く仲間思い。しかし退学後ヤクザに身を落とし消息不明に。そして18年たち、住田は帰ってきた…。『TRAINSPOTTING』鉄道ファンで「撮り鉄」のさえない高校生いちろうは、チャットで知り合った女性・ハナに会うべくにひとり上京しオフ会に参加するが…。シネマオマージュシリーズ第1弾。『TAXI DRIVER』カーレースに魅せられた少年、卓也と進一。親友だった2人を、やがて運命が引き離し翻弄する。シネマオマージュシリーズ第2弾。『KIDS RETURN』マイペースな小学生・エツコちゃんが、行方不明と思われ捜索されているとも知らず、森林公園で動物たちと触れ合っていたら…。シネマオマージュシリーズ第3弾。『空飛ぶくじら』誕生日プレゼントとして、5歳の愛娘こはるから「そらとぶくじら」が見たいとねだられた教授は…。『銃声を削り出す』のキャラクターも登場する描き下ろし。
カワイイけど超ずぼらな、おサボり女教師・ヒロコせんせいと、せんせいの“えろチャンス”を狙う、野球をしないへっぽこ野球部たち。史上最強に本気でノン気! ぬるめの青春… プレイボール!! 都立桃花高校に着任した、新米教師のヒロコせんせいはその可愛さから生徒たちの人気者。だけど実際は、トイレでスマホをいじりながらおサボりしたり、口癖は「ラクしたい!」「めんどくさ~い」と、とってもぐうたら。そんなヒロコせんせいが顧問として就任したのは、部活の“花形”としても名高い(!?)はずの野球部だから、さぁ大変。しかし… 桃花高校の野球部は、野球部なのにいっさい野球をしない、“ほぼデブばかり”のへっぽこ野球部だった!!! 今日もスキだらけのせんせいに夢中な、思春期盛りの野球部たちとスキありゃラクしたい、“すぼかわ”なヒロコせんせいの青春学園コメディー!
『レイモンド』、『ラブやん』などを描いた田丸浩史のエッセイ漫画。 アラサーの田丸浩史が、マイフレンドのおっさんたちとエンジョイするという地獄のような内容です。 引きこもりが基本の漫画家の毎日にドラマチックな何かが起きるわけでもなく、ただ飲んだり、たまに散歩したりしたりする日々が描かれます。 田丸浩史も、デフォルメされてたり美少女化されているとかではなく、リアルな下っ腹が出た、毛の生えたおっさんです。 そして登場するキャラクターもおっさん、扉絵くらいはさすがにメガネっ娘が描かれてますが、基本はおっさんがわちゃわちゃするだけの一冊となってます。 例えば、ある日のヒロシは河原で4人で身体を焼くことにします。 河原で集うワイルド集団に通りかかる人は皆びしょ濡れだったに違いないそうなのですが、それはそれとして河原のゴミ箱で集団はエロ本を発見します。 そのエロ本のアップで見えていたおっぱいに、集団はそのおっぱいがキダアヤミだとかサエジマナオだとか、おっぱいソムリエ選手権始めるとか、そんな365日が綴られます。 作中常時こんな感じで、帯のあおりの言葉を借りると"何時もウェットかつワイルド"、そう、ヤツラはウェットかつワイルドです。 何が起きているというわけでもなく、ダメな大人たちによるダメな毎日が描かれるのですが、テンポは良く普通におもしろいです。 20年以上前の作品のため、今となっては古い話題も登場しますが、今読んでも十分楽しめると思います。 ダメな大人には違いないですが、それでも、こんな年齢までワイワイ騒げる相手がたくさんいるっていいなとふと思ったり思わなかったり。 ちなみに、問題発言や問題行動は多いですが、今だと時世的にNGとか、今だと炎上案件となる行動はないと思います。 線引が険しくなり、尖った行動がしづらくなった昨今で、彼らの行動はある意味すっきりするというか、勇気が与えられるような側面もあったりなかったりでした。
by うにたべたい (528)【不良少年】が【女児アニメ】にどハマり!? “大きいお友達"も騒然! 期待の新鋭・ぱらりが描く、不良少年更生コメディ!! 高校生・大石わたるは不良である。青春の虚無に蝕まれ、暴力と反抗だけが彼に残った。授業はサボり、学内でタバコを吸い、校外では暴力さえ振るうなど、貴重な少年の日々はただただ浪費されていた…。 しかしある日、彼は運命の出会いを果たす。 たまたまスイッチが入ってしまったテレビの画面に映る、強く可憐な少女。それは、大人気女児向けアニメのスーパーヒロイン「アリス少女隊☆シャイニーハート」であった。 最初はぼんやりと眺めていただけだったのが、懸命に闘うヒロインの姿やストーリーから目が離せなくなっていた。 「俺がこんなもんにハマるわけがねぇ! クソが! 」 「クッソつまんなかったぜ。こんなやつら、なんとも思ってねぇし…!!」 と言いながらも、頭の中は「アリス少女隊」でいっぱいになっている大石くん。 テレビの向こうのヒロインが、ひとりの少年の心を動かしつつあったのだ。 「このままじゃヤベェ…とにかくマジでヤベェ…」 「なんとかこの状況に…決着をつけねぇと…」 と自分の心に抵抗しつつも、彼は少しずつ、そして確実に女児向けアニメに惹きこまれていき……!? COMICリュエルでの連載開始から女児向けアニメファンの熱い声援を受けていた注目作品がついに単行本化! “大きいお友達"の「あるある」がいっぱい詰まった臨場感あふれる不良少年更生コメディ! 巧みなストーリー構成と、著者の女児向けアニメへの愛情をぜひ感じてください。 「クソダセェ漫画だぜ。クソダサすぎるから単行本買うぜ…」