アライブ 最終進化的少年

あだちとか河島正

3.59

6279

発刊:2003.11.15 〜

完結・全21巻

『アライブ 最終進化的少年(1)』巻の書影
『アライブ 最終進化的少年(2)』巻の書影
『アライブ 最終進化的少年(3)』巻の書影
『アライブ 最終進化的少年(4)』巻の書影
『アライブ 最終進化的少年(5)』巻の書影
『アライブ 最終進化的少年(6)』巻の書影
『アライブ 最終進化的少年(7)』巻の書影
『アライブ 最終進化的少年(8)』巻の書影
『アライブ 最終進化的少年(9)』巻の書影
『アライブ 最終進化的少年(10)』巻の書影
『アライブ 最終進化的少年(11)』巻の書影
『アライブ 最終進化的少年(12)』巻の書影
『アライブ 最終進化的少年(13)』巻の書影
『アライブ 最終進化的少年(14)』巻の書影
『アライブ 最終進化的少年(15)』巻の書影
『アライブ 最終進化的少年(16)』巻の書影
『アライブ 最終進化的少年(17)』巻の書影
『アライブ 最終進化的少年(18)』巻の書影
『アライブ 最終進化的少年(19)』巻の書影
『アライブ 最終進化的少年(20)』巻の書影
『アライブ 最終進化的少年(21)』巻の書影
Treeさん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.59

153件の評価

3.7

21巻まで読みました

端的に言うと、突如能力に目覚めた少年たちが戦う異能者バトルマンガです。
ただ、普通の異能者バトルとは違い、能力やバトルそれ自体に重きをおかず、"生"と"死"、"破壊"と"再生"を主題にしており、人類の最終形態を望むものとそれに抗うもの、そして人類という3者の争いの物語となています。

主人公は「叶 太輔」という普通の高校生なのですが、ある日の授業中、唐突に"何か"がドスンと自分の中に落ちてきたことを感じます。
それと同時に宇宙の広がりを感じた太輔は、その日の帰り、少女の飛び降り自殺に遭遇します。
太輔は足元に転がる少女を見て、「うらやましい」と感じてしまいます。
そしてそれは、その日から始まる世界中で多発する自殺死亡者の急激な増加『悪夢の一週間』の始まりであることを知る。
鬱系のノベルゲームのような導入ですが、内容はアクション色が強く、さっぱりとしています。
ただ、能力者により善良に生きている一般人があっけなく、無慈悲に、大量に殺戮されるシーンが多く、どこか鬱蒼とした雰囲気を感じました。
特に序盤は太輔と仲良くなった少女、厚意を働いたおばちゃんも酷い殺し方で消し去るので、読んでいて驚きました。
重要人物や狂言回し、死にそうにない人物もあっさり死にます。
絵はきれいですがグロいわけではなく、本当にあっさりと死んでいくのでグロ耐性は不要ですが、読んでいて「えっ!?」となります。

主人公の友人「広瀬雄一」が、太輔同様能力に目覚めたことにより正確が豹変し、太輔の幼馴染「落合恵」を連れ去る。
太輔は広瀬を追って旅を始めるというのが物語の導入部となります。
能力者を集めて世界に変革をもたらそうと画策する「勝又 重喜」という人物がおり、広瀬は恵と共に彼の元にいます。
太輔は旅の途中、勝又の一味の能力者を始め、様々な能力者とぶつかり合いながら、北に向かって進んでゆく展開です。
その道中劇まではわかりやすい展開だったのですが、広瀬で出会った辺りから物語が加速します。
2部構成になっているのですが、特に2部以降はストーリーが複雑化していきます。
テーマがわかりづらく、読んでいるときは展開についていけなくなってしまったというのが正直なところです。
"広瀬はどういうポジションだったのか"、"勝又の目的は何だったのか"、"御霊とは、アクロの心臓とは何なのか"等、検索サイトの力を借りながらようやく理解できました。
バトル描写、場面描写の移り変わりが激しい作品ですが、つらつら読むのではなく腰を据えて読む必要があったのかなと思います。

絵はとてもきれいで読みやすいですが、絵柄の印象と違い難解でダークな作品でした。
ラストも、開始時と同じ様にあっさりとした感じで終わり、なんとも不思議な雰囲気の作品だと思いました。

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