星空のカラス

モリエサトシ

3.14

1732

発刊:2013.02.20 〜

完結・全8巻

『星空のカラス(1)』巻の書影
『星空のカラス(2)』巻の書影
『星空のカラス(3)』巻の書影
『星空のカラス(4)』巻の書影
『星空のカラス(5)』巻の書影
『星空のカラス(6)』巻の書影
『星空のカラス(7)』巻の書影
『星空のカラス(8)』巻の書影
錦さん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.14

22件の評価

5.0

8巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。

※こちらのレビュー文はYouTubeで音読したものの
文字起こしになります

https://youtu.be/7MVUIv2hUwU


本日ご紹介するのは
囲碁マンガです

え? ヒカルの碁?
いえいえ…ヒカ碁も言うまでもなく
傑作で大好きですけどね。違うんですよ

こちらは少女漫画史上
初めて囲碁を題材にした
キュンキュンしちゃう傑作ラブコメ。

おじいちゃんに教わった囲碁。
そのプロを目指す13歳…に見えない大人びた容姿の中学生
見た目は大人 中身は子供
黒髪ロングが特徴の烏丸和歌(からすま・わか)

彼女は独創的な碁を打ち
「相手に最も響く一手」を追及する子。

そしてそんな和歌が 一手を最も響かせたいお相手は
既に名人リーグ入りを果たしているプロで
4歳年上の17歳
ツンツンツンツンツンデレ師匠の鷺坂総司(さぎさか・そうじ)

そう13歳と17歳。
このふたりの年の差 師弟ラブコメ。

この作品の一番の魅力は表情、ですね。
うん、実はもう表紙の和歌ちゃんのリンとした顔に
ジャケ買いしたんですけど 大正解でした

特に碁を打ってる時のね
ゾクゾクするような鬼気迫る顔がねぇ
え?あれ?あの…女の子ですよね…?って顔が いいんですよ

囲碁のルールはヒカ碁で
なんとなーくざっくりと知ってる…
いやこれ知ってるって言ったら
ダメなレベルの自分ですけど

この漫画、囲碁を題材にしてるんですけど
ほとんど説明がないんです

なのに面白い。
碁が全然わからなくても面白い。伝わってくる。
これはほんと、凄いことですよ。

いや一応、碁がわかんないって子も配置して
もちろんきちっと監修の方もついてますし
ざっくり入門編的な説明はあるんですけれど・・・
そしてコミックスのおまけの1/4スペースで
もうちょっと碁については詳しくやってて そっちでも
教え子と先生のスピンオフラブコメが展開してるんで
最高なんですけれど

おいといて。

本編の方。この漫画の恋愛以外の部分も魅力的で
囲碁に関わる人たち。その人間ドラマを
色濃く熱く描いているんですよね。

だからね、さっき言った表情が良いってのが
最高に活きてくる。

あの 性格や生き様って 囲碁の打ち方に出るんだそうです。
たとえば主人公の和歌はどんな石も捨てられない子。
ぜんぶ守り切りたい。だから弱い。

けど、だから 強い。
守りたいものがある。進みたい道がある。
親には碁は反対されている。
それでも大好きな師匠と打ちたい。
そんなまっすぐな、まっすぐすぎる想いがイキイキと
瑞々しく描かれていて

何度も言いますが囲碁ぜんぜんわからなくて読んでるのに
対局の描写に心が躍るんです。命を削るようなやりとりに、
その気迫に圧倒されて燃えるんです。

そして恋愛としては、そんな主人公の和歌を
好きになっちゃう子がぞろぞろ出てきます

はじめに名前を出した 囲碁以外の私生活が
ダメ人間すぎるツンデレ師匠・鷺坂総司を筆頭に

和歌と関わりたいがためだけに
囲碁をやっているヤンデレ幼馴染など

個性豊かな面々が登場します。

もちろん和歌への想いだけでなく
それぞれのキャラクターの囲碁への関わり方が

みんな違って、みんな良い。
それぞれに 違った魅力的なドラマがあります。

そしてね、これ1巻もいいんですが
2巻から爆発的に面白くなるんですよ

巻数が進むごとに尻上がりに面白くなっていくので
ぜひね、2巻までは読んで頂きたい作品ですね

1

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