銀と金 新装版

福本伸行

3.73

3503

発刊:2014.07.28 〜

完結・全10巻

『銀と金 新装版(1)』巻の書影
『銀と金 新装版(2)』巻の書影
『銀と金 新装版(3)』巻の書影
『銀と金 新装版(4)』巻の書影
『銀と金 新装版(5)』巻の書影
『銀と金 新装版(6)』巻の書影
『銀と金 新装版(7)』巻の書影
『銀と金 新装版(8)』巻の書影
『銀と金 新装版(9)』巻の書影
『銀と金 新装版(10)』巻の書影
月経初段さん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.73

73件の評価

4.1

福本伸行のカイジ連載開始前に連載していた作品。
「平井銀二」、通称「銀王」と呼ばれる裏社会を牛耳る人物と、彼に後継者として目を付けられ、銀王を超える「金」と呼ばれる人物になることを目指す「森田鉄雄」を主人公とする物語で、政治や駆け引き、殺人鬼との戦闘、巨額を掛けたギャンブルを描いた内容になっています。

ラストは打ち切りのような形で中断されています。
物語の区切りではあるのですが、森田と銀二が別れ別れとなったまま中途半端な終わりとなっています。
現時点で続編は無く、この結末を飲み込む必要があります。確率は薄いですが、連載再開を期待しています。

主に銀二が主役の政治メインの話と、森田メインのギャンブル/バトルメインのストーリーで別れています。
どちらが面白いかと言うと森田メインですが、"銀と金"という物語らしさというか、本作の印象が強いのは銀二メインのストーリーです。
政治、裏社会、裏取引の話は文章量が多く、内容も重くて難しいため、銀二のストーリーのチェイサー的な役割として森田のストーリーが働いているように感じました。
ただ、テコ入れがあったのか、銀二編でも競馬を題材とした勝負があり、一概ではないです。
全編政治ネタで埋まった、ガッツリした"銀と金"も読んでみたいです。

カイジでおなじみの特徴的な絵柄ですが、1巻時点ではまだ絵が固まっていないようで、キャプテン翼やワンピースのように顔が異様に小さく体が異常に大きく描かれることがあります。
ただ、雑で読めないというレベルではなく、私的には少し気になった程度で、読むのに支障はありませんでした。

最近の福本作品に比較するとテンポも非常に良いです。
政治パートの難しいやり取りを楽しめるかがポイントと思います。興味があれば良作です。

1

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