ヤスミーン

畑優以

3.10

1084

発刊:2015.02.19 〜

完結・全3巻

『ヤスミーン(1)』巻の書影
『ヤスミーン(2)』巻の書影
『ヤスミーン(3)』巻の書影
トムソンガゼルさん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.10

15件の評価

4.2

3巻まで読みました

ヤンジャンアプリで2020/5/6まで全巻無料公開されているので読んでみました。

いろんな動物が言葉を交わし、二足歩行をして文明を気づいている世界が舞台。
主人公はトムソンガゼルの青年「ブエナ」で、彼らトムソンガゼルはライオンによって支配されている王国で奴隷のような扱いを受ける代わりに、食べられることから逃れられているという設定です。
ある日、シマウマを捕えて狩から戻った王族の姿を見てブエナは憤りを感じ、大好物であるシマウマを逃がすことで王族に判らせる決心をします。

設定だけ見ると、ズートピア、けものフレンズ、シートン学園などなどと同じ、擬人化した動物同士が暮らす世界の物語のようですが、それらとの決定的な違いとして、種族間には食物連鎖というヒエラルキーが存在し、作中、肉食動物は草食動物を捕らえて食い殺す描写があります。
この描写が普通にグロいです。
ほんわか動物マンガをイメージして本書を開くと、速攻でガゼルの子供が股引きにあうシーンが始まるので注意が必要ですね。
なお、動物の生態に則した展開ではありますが、草食・肉食・雑食の大まかな括り程度でしか用いられておらず、動物学習マンガという訳でもないです。

全3巻という短さのためさくっと読めますが、途中打ち切られたのか、いわゆる"俺たちの戦いはこれからだ"エンドで終わります。
普通に面白いのですが、連載時は売上が奮わなかったのでしょうか、もったいないと思いました。
私自身、無料公開で初めて本作を知りましたが、ちょいグロですが読みやすく、バトルシーンも動きを描くのが上手で、展開のテンポも良かったです。
やっと最初の敵を打ち破って、これからというところで終わっているのが残念。
続きがあれば是非読みたいです。

1

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