でぶせん

朝基まさし

3.29

2104

発刊:2014.12.05 〜

完結・全9巻

『でぶせん(1)』巻の書影
『でぶせん(2)』巻の書影
『でぶせん(3)』巻の書影
『でぶせん(4)』巻の書影
『でぶせん(5)』巻の書影
『でぶせん(6)』巻の書影
『でぶせん(7)』巻の書影
『でぶせん(8)』巻の書影
『でぶせん(9)』巻の書影
吉野家ねぎ玉牛丼特盛さん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.29

43件の評価

4.0

サイコメトラーEIJIに登場した警官マニアのデブの青年"福島満"を主人公にしたスピンオフ作品。
1巻の表紙にある通り、女装癖のある23歳のキモメンを主人公にした作品で、ひょんな事から女装した自分とそっくりの容姿の女性教師"福島満子"の人生に成り代わり、帝辺高校の新任教師として赴任する羽目になった福島満が、猛獣だらけのクラスでなんとか誤魔化しながらも気がついたら生徒を更生させてしまうという内容です。
オリジナルのサイコメトラーEIJIは知らなくても楽しめるかと思います。

一応、学園モノで、次々起こるクラスの問題を、流されるだけの福島満が見た目上解決するのがお約束展開となっています。
このクラスの荒廃っぷりが凄まじく、ドアには黒板消しでは無く斧が仕掛けられ、校外学習では武器が大量に取り上げられ、セックスやシンナーが公然と行われるとんでもない学校が舞台です。
そんなクラスの、特に問題視される生徒が抱える問題を無自覚に解決して慕われるというストーリー展開となっています。
なお、生徒による教師いじめも、普通に殺害することを前提とした内容です。
金八先生が何人かかろうが、屍になって転がるだけという、命を覚悟して授業をしないといけない環境なわけですね。
本物の福島満子は、既に作中のある人物によって殺されていて、福島満は満子の霊に憑依されており、ピンチの際には武道の達人である満子が表に出て戦います。
生徒の問題が解決するシーンは、ほろりとくる場面といえばそうなのですが、福島満が最低すぎるのと、解決方法が酷すぎるので乾いた笑いしか出ないです。

また、なんだかんだで女装した満がモテる展開が多く、マニアに言い寄られる満子(女装)、マニアに身体を弄ばれてうっかり固くしてしまう満子(女装)のシーンもあるので、タイトル通り"でぶせん"の方にもおすすめの作品です(女装ですが)。
ただそれ以外の方にはハードコアなシーンの連続となるため、注意が必要です。

終盤は展開が早く感じましたが、全話で10巻以内のそれほど長くない作品で、飽きることなく最後まで面白かったです。
汚い最低の女装したブサイクが主人公の作品ですが、それがお望みであれば手に取ると良いと思います。

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