この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.58

49件の評価

3.7

4巻まで読みました

作者の本田さんが、自身の書店勤務の経験を元にした描かれたエッセイコミックス。
元はPixivで公開していたのですが、その後、ジーンピクシブにて連載されました。

本田さん自身はガイコツ姿で描かれていて、同僚の書店員にペストマスクを被った"ペストマスク係長"、西洋の兜を被った"アーマー係長"、狐面を被った"オキツネ先輩"やフルフェイスヘルメットを被った"フルフェイス先輩"などがいますが、そういう風に描かれているだけで、ごく一般的な書店の日々起こるドタバタが描かれたものとなっています。

似たような作品で、ウンポコで連載されていた"暴れん坊本屋さん"がありますが、本作で描かれている書店は、恐らくもっと規模が大きい様子で、出版社やジャンルごとに担当があり、主人公の本田さんも海外コミックや画集の棚という、ある程度大型の書店でないとそもそも扱いがない種類の書籍を担当しています。
そのため、"暴れん坊本屋さん"よりも、個性的な同僚に関する話題が多いと感じました。
他にもカボチャを被った"ランタン先輩"、包帯を巻いた"ホウタイ先輩"や"カミブクロ先輩"、"ガスマスク先輩"など、物騒な被り物をした仲間たちと共に、ワイワイお仕事していて、シュールな面白さを感じました。

BLを買い求める外国人の対応をしたり、刑務所あての大量注文を処理したりと、書店ならではの題材を扱いますが、書店あるあるというよりは作者の経験談を語ったものが多いです。
私自身、書店員経験があるので、流通の仕組みや仕事内容については共感するところがありましたが、書店員経験がなくても楽しめる内容だと思います。

全3巻の予定でしたが、その頃にアニメ化が決定したことで、連載が延長し全4巻になっています。
3巻ラストでキレイに締めくくられているのですが、そういったまさかの事情がちゃっかり作中でネタになっているあたり、らしさを感じました。
ちなみに本田さんは3巻の途中で10年勤めた書店員を退職したため、4巻は出版業界や海外の書店事情など、少し異なるテーマとなっています。
また、4巻の半分はPixiv掲載時のマンガやおまけマンガになっているので、3巻までが本編で、4巻自体がおまけ感があります。
3巻まで読んで楽しめたら、4巻は嬉しい内容となっていると思います。

楽しい作品でした。本屋さんが好きな方におすすめの作品です。

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