トウ・シューズ

水沢めぐみ

3.26

1611

完結・全5巻

『トウ・シューズ(1)』巻の書影
『トウ・シューズ(2)』巻の書影
『トウ・シューズ(3)』巻の書影
『トウ・シューズ(4)』巻の書影
『トウ・シューズ(5)』巻の書影
うにたべたいさん、他1人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.26

31件の評価

4.1

5巻まで読みました

「姫ちゃんのリボン」で著名な水沢めぐみのバレエ漫画。
中学生の「森野くるみ」がバレリーナになり、憧れのバレエダンサー「穂坂一臣」とパ・ド・ドゥを踊るため、レッスンに取り組む姿を描いたものになります。
題材としているのは中学1年生から3年生までの短い間で、主人公は失敗しながらも類稀な才能を開花させるのですが、最終回でもスクール所属の研究生で終わります。
ローザンヌ国際バレエコンクールに出場したり、ロイヤル・バレエ・スクールに入学するような壮大な展開にならないので、子供や、あるいはこれからバレエを始めてみようと考えている大人の方にはピッタリの本だと思います。
小さくて元気な女の子が、苦難に負けず持ち前の明るさと才能で困難を切り開く様に元気を与えられ、また楽しい気持ちになれる、そんな作品でした。

小学5年生の冬、「森野くるみ」はバレエをやっている友人の「篠原桃子」の誘いでくるみ割り人形を見に行く。
その講演に感動したくるみは、バレリーナになりたいという夢を抱き、穂坂バレエスクールに入所する。
その後、中学生となり穂坂バレエ団の付属研究所の研究生となったくるみと桃子。
不安や苦難を乗り越えて、夢を叶えるため、明るく元気に踊り続ける話。
意外と内容は暗いです。
ライバルとの鬩ぎ合いや意地悪や嫉妬、怪我、プレッシャーなどにより、元気なコマよりも悩んでいるコマのほうが多い気がしました。そのあたり、王道なバレエ漫画と感じました。
古来よりバレエといえば妬みや嫉みが付き物。本作もご多分に漏れずやってくれるので、安心です。

作中はいろいろなバレエ作品が登場し、各作品の特徴を簡単に紹介してくれます。
私的にはそれがとても嬉しかったです。バレエに興味はあれど、前提知識がないと見に行っても寝てしまうので、バレエの入門書としても大変良書だと思いました。
また、巻末には水沢めぐみ氏の実録のバレエ体験記が数ページ描かれていて、こちらも参考になります。
大きくなってからバレエに調整する姿は素敵です。

本編は4巻の中頃まで、非常に中途半端なところで完結します。
4巻の途中から5巻は読み切りと本編の番外編となっていて、番外編と銘打ってはいますが、番外編を読まないと完結できない内容でした。
読み切りもかわいい作品でした。おすすめです。

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