王の獣 ~掩蔽のアルカナ~

藤間麗

3.78

4732

発刊:2019.09.26 〜

既刊13巻

ぴこさん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.78

73件の評価

4.5

11巻まで読みました

半人半獣の希少種―亜人。 彼らは人間に虐げられ、支配されていた。 亜人の少女・藍月は男と偽り 第四皇子・天耀の“従獣”として皇宮に参内する。 すべては弟の敵…天耀を暗殺するために。しかし藍月が見たのは、天耀の意外な素顔で…! 男装の獣人少女×皇子の皇宮ファンタジー。

藤間先生の美麗な作画が作品の中華皇宮の世界観にぴったりすぎる…!特に藍月と天耀が語り合っているときの空気感が好きすぎる…。背景描写と陰影、演出力がとんでもなく神がかっています。行間を読ませる力がある作家さんだと思います。プラスでキャラクターに色気があるのもまた良きです。恍惚した表情や涙の表情、その繊細な書き込みに世界観に没入してしまいます。

もちろんイラストや作画だけでも楽しめますが、復讐ものと異種間恋愛というストーリー性もばっちりです。登場人物ひとりひとりに過去があって、過去から生成された人間性や生き方に胸がギュッと締め付けられます。藍月が弟の仇をうつという信念と、天耀様の傍にいたいという心に揺さぶられているシーン、特に好きです。

シリアス展開で暗い感じに進むのかと思いきや、しっかりラブとコメディも楽しめる作品で、ずっと暗い気持ちで読むなんてことはありません。ストーリの主軸以外のエッセンスの塩梅がとてもいいなぁと思いました。

おそらく第2章が進んでいるので、今後も楽しみです!

12

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