泣ける

人は素の表情が一番可愛い。人の素が1番出るのは恐怖に直面した時。よって、その人の可愛さが一番輝くのは怖がってる表情。という私の脳内定理を見事に証明してくれた作品です。みこ、ユリア、ハナそれぞれ見た目も立場も違う3人が全く異なる怖がり方をしてくれてとても可愛い。そもそもこの3人は化物が見える度合いが「全く見えない」「少し見える」「良く見える」とそれぞれ異なるのですがそんな彼女等が離れたり寄り添ったりして生きていく姿はとても尊いです。人は同じものが見えていても分かり合えない生物だというのに。化物の殺伐とした風貌がこの子達の可愛さをより引き立てていると思います。可愛さと殺伐、この振れ幅の大きさは大変な魅力です。 また「恐怖」を上手に描く人はその全く逆の「感動」も上手に描ける人が多いという実感があり(スティーブンキングとか貴志祐介とか)これも振れ幅の1つだと思うのですが3巻の善先生のエピソードでは予想外の展開も相まって泣いてしまいました。3巻帯の「化物フルシカトコメディ」という表現にあるようにこの作品は純粋なホラーを志向したものではなく笑いや(恐怖以外の)泣きの要素も多分に含まれているのでホラーを求める人以外にもオススメです。見た目でホラー漫画と敬遠してる人にも読んで欲しい。

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