ライミングマン

若杉公徳

3.11

1102

発刊:2017.11.29 〜

完結・全4巻

『ライミングマン(1)』巻の書影
『ライミングマン(2)』巻の書影
『ライミングマン(3)』巻の書影
『ライミングマン(4)』巻の書影
加藤さん、他1人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.11

20件の評価

4.1

4巻まで読みました

若杉公徳氏のヤングアニマル連載作品としては、『DMC』、『KAPPEI』に続く3作目の作品。
ヒップホップ・シーンを題材にした作品で、主にフリースタイルラップが題材になっています。

かつては一世を風靡した売れないラッパー「シャカキング」の息子「院田踏男」が主人公。
幼い頃より父によるラップの英才教育を受けた踏男は、成長するにつれて、すっかりラップを毛嫌いするようになってしまっていた。
だが、ある日、父が復帰のため公演を予定していたステージに怪我のため出場できなくなってしまい、その代役として「フミオ a.k.a. ライミングマン」として、舞台に立つことになる。
幼い頃からの教育と、天性の才能により、MCビガーを倒したライミングマンは、ラップの力に目覚めていくという内容です。

フリースタイルのラップバトルなんて街を歩けばそこらでみられるものではないと思うのですが、本作では文化祭やストリート、居酒屋の流しでそれが行われています。
ラップバトルが行われるのは必ずしもステージではなく、展開に都合の良いところを感じました。
ただ、紡がれるリリックはライムが聞いていて、ビートに乗せたものを聞いてみたい気になりました。
『KAPPEI』が実写化するという話がありますが、こちらの方が実写向けじゃないかなと思います。

ギャグ漫画の側面が強いですが、過去作に比較するとシーンのことを割と真面目に描いている感じがします。
本作を読んでラップを始めようという気にはならないと思いますが、ラップに人生を賭ける青年たちの熱い想いが伝わってくる内容でした。
ラストもこれからの活躍を予期させるいい終わり方でしたが、巻数が全4巻と非常に短いです。
キレイに終わったので急な打ち切りで終了したようには感じなかったですが、もう少し読みたかったので、そこだけ残念でした。

1

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