常務 島耕作

弘兼憲史

3.50

951

発刊:2005.07.22 〜

完結・全6巻

『常務 島耕作(1)』巻の書影
『常務 島耕作(2)』巻の書影
『常務 島耕作(3)』巻の書影
『常務 島耕作(4)』巻の書影
『常務 島耕作(5)』巻の書影
『常務 島耕作(6)』巻の書影
うにたべたいさん、他1人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.50

31件の評価

4.4

6巻まで読みました

『島耕作シリーズ』四作目。
常務取締役になった島耕作の活躍が描かれます。
前回に引き続いて中国ビジネスを取りまとめているのですが、上海のみを対応範囲としていた前作とは異なり、本作では中国全土、中後半からはインドも含め活躍をします。
正直になところ、仕事をしているのやら何をしているのやらピンとこない対応を行っていて、サザエさんよろしく現地のいろいろなところを見て回り、たまに会議で発表するような内容です。
若輩者の私の読む範囲においては、せいぜい部長くらいがまだ"大変な仕事をしている"とわかる感じで、取締役以降は、ぶっちゃけたところ仕事をしているように見えないというのが正直なところです。
要人と会話し、仕事と無関係のトラブルを解決し、そして、相変わらず女性によくおモテになる島耕作の多忙な日々が描かれています。

対応範囲は拡大しますが、前作に引き続いた内容となります。
引き続き中国なのですが、本作では中国国民の反日運動も取り上げられます。
ただ、真っ向から日本の立場を告げるのではなく、グレーとしながらもビジネスパートナーとしての中国とうまく折り合いをつけ、運動家ではなく一社会の構成員としての立場から発言をしていて、非常に仕事ができる男という感じがしました。
また、反日活動の正体はなんであるかというところについて、中国内部からの意見が書かれていて、納得させられるというか、感心するところがあります。
真面目な内容ですが、相変わらずおもしろかったです。

本作にて島耕作は、インドでの事件を解決したことがきっかけとして政府ともコネクションを持ちます。
本作と次回作の"専務~"は各々巻数が少なく、島耕作が社長になるためのステップとして置かれているように感じました。
インド視察時に専務取締役となりますが、"専務~"もタイトルと役職が変わった本作の続きからです。
ただ、島耕作が専務になった際に社長になった男は、今の所、粗のないできる男なので、専務編のラストはどのような形になるのか、今から楽しみです。

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