実録極道抗争シリーズさんの作品の書影

実録極道抗争シリーズ

作品数:6

実録極道抗争シリーズの作品

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高知に度胸と腕っ節にかけては誰にも負けぬ侠がいた。その名は中山勝正。地元を仕切る中井組組長、中井啓一にその男っぷりを買われ、中山は中井の盃を受ける。日本の高度成長の波に乗り、中山はシノギで頭角を現す。そしてそのシノギを黙って中井親分に渡す中山には、親子の盃の重さが何かを知っていた。親分・中井の市議選、侠道会・菅谷組の高知進出阻止を経て、中山の名は山口組三代目・田岡一雄の耳に達して面会を許され、やがて自らの組織「豪友会」を立ち上げ、若くして山口組直参に名を連ねる。中山は、当時山口組を悩ませていた菅谷組の菅谷政雄ことボンノの引退にも奔走、対話と力で事態を収拾し、侠を上げる。そして田岡一雄三代目、山本健一若頭が相次いで逝去、四代目継承を巡る「山一抗争」では一貫して竹中正久を盛り立てて奮戦。竹中四代目の誕生と、自らの若頭就任を勝ち取るが……熾烈な生き様を貫いた侠の一代記!

田岡一雄組長の指揮の下、全国制覇を成し遂げた三代目山口組。巨大化した組織はしかし、内部に微妙な軋轢を残していた。急逝した梶原清晴若頭の後任選出に絡み、新若頭に選ばれた山本健一とボンノこと菅谷政雄若頭補佐の間に、遺恨が残された。そんな折、山口組が制圧していなかった大阪で、戦火が上がる。地元の博徒・松田組が敢然と巨大組織に叛旗を翻したのだ。戦闘組織・大日本正義団を擁して攻勢をかける松田組と、一歩も引かぬ山口組。数では劣勢の松田組は、乾坤一擲の攻撃を計画する。それが田岡一雄三代目組長の襲撃だった。大日本正義団・鳴海清の凶弾が田岡組長を襲う。襲撃は失敗したが、組長襲撃の報に山口組若頭・山本健一、通称山健の怒りは爆発する。松田組全滅を期して、配下に猛攻指令を発した山健。しかし組長の説得に折れ、一方的な抗争終結を宣言、強引な幕引きを行った。神戸山口組の、実録巨編。

『山口組六代目襲名司忍』の書影

山口組六代目襲名司忍

275

発刊: ~

完結・全1巻

長きにわたって続いた名古屋任侠界の抗争。それを沈静化し、山口組の中京進出を阻止するために地元組織は団結する。しかし彼らは、山口組四代目・竹中正久から盃を受けた司忍が率いる弘道会の、力による制圧にはなす術がなかった。そして弘道会は、山一抗争においても獅子奮迅の活躍を見せる。義理を重んじ、一和会を選ばざるを得なかった親分、弘田武志・弘田組組長は、若き侠傑、司忍に道を譲った。弘田親分の意志を受け継ぎ、弘道会を結成した司は、一和会に対する容赦ない攻勢を認められ、山口組五代目若頭を経て、六代目親分の座に就く。しかしその頃、社会では任侠界に対する逆風が吹き荒れていた。司六代目も、就任間もなく社会不在を余儀なくされる。しかしその意志は高山清司若頭が受け継ぎ、山口組は新しい時代を生き抜く。そして、出所した司六代目は平和外交を展開、組織の粛正と新機軸を次々打ち出し、最強最大の組織を盤石のものとしていった。

『山口組興行部』の書影

山口組興行部

212

発刊: ~

完結・全1巻

戦前の芸能・相撲などの興行は、地元ヤクザと密接な関係にあった。山口組もまた、初代春吉親分の頃に浪曲興行を手がけ、二代目登親分は「山口組興行部」を組織、浪曲はもちろん流行歌や相撲興行にも進出していった。そして戦後、三代目田岡組長は、人気漫談師を巡って吉本興業と争い、幼い美空ひばりとの出会いを通して興行界に地歩を固める。山口組興行部は、芸能人に公正な報酬を約束するとともに、陰では「鶴田浩二襲撃事件」に見られるように、ヤクザとしての実力を行使することで勢力を拡大。「大阪から西では山口組に断りを入れないと興行できない」と言われるようになり「神戸芸能社」と改名した。更にプロレスを日本に紹介、爆発的な人気を得て興行界に盤石な地位を固める。しかし好事魔多し。美空ひばりの興行権を巡り稲川組と激突寸前の危機を迎え、横浜に大軍を送り込む。山口組全国制覇のもう一つの戦い!

本土返還される以前、1960年初頭の沖縄。そこは戦後のヤクザ社会とはまったく違った裏社会が形成されていた。「戦果アギャー」という、米軍からの略奪を生業にする者たちが跋扈する無法地帯だった。ヤクザというよりギャングだった彼らは、「那覇派」と「コザ派」に分かれ、お互い縄張りを浸食することなく共存していた。しかしコザ派が勢力を伸長させ、那覇に進出を目論む。そしてコザ派幹部、ミンタミ(目ん玉)こと新城喜史は那覇派首領、スターこと又吉世喜の殺害を試しみる。しかし「不死身」の異名を取るスターは見事復活、コザ派壊滅を目指し猛攻をかける。こうして3次、10年に渡る沖縄戦争は火蓋を切った。掟も仁義も持たぬ彼らは、無秩序に集合離散を繰り返し、米軍から横流しを受けた銃火器をふんだんに使い、血で血を洗う死闘を繰り返す。山口組の進出をも阻んだ沖縄ヤクザの血塗られた歴史を描く巨編!

『伝説の侠夜桜銀二』の書影

伝説の侠夜桜銀二

157

発刊: ~

完結・全1巻

昭和32年、別府の産業博覧会を舞台に、利権を独占していた井田組に対し、山口組の傘下にあった石井組が牙を剥いた。それを阻止すべく、井田組は石井組組長・石井一郎の射殺を企てる。しかし射殺は失敗し、石井組は井田組組長・市会議員の井田栄作の命を狙う。その実行部隊にいたのが平尾国人・別名“夜桜銀次”。井田の自宅を襲撃するも標的は不在、銀次は大分県警の指名手配を受ける。銀次の身柄は山口組に引き取られ、神戸へ。山広組の庇護の下、潜伏生活を始める。そして、“明友会事件”。銀次は攻撃部隊に参加し武勲を上げるが、騒然となった阪神地区にいることが危険になり、博多の伊豆組に引き取られる。そこで繰り広げられた放蕩生活。伊豆組だけではなく、企業からもカネを毟り取った銀次は、銃殺された。これが山口組に、九州侵攻の好機を与えた。山本健一率いる三百人の大部隊が九州入りし、一触即発の危機が迫る!

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