#漫画分析

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徹底して真中視点で、物語が進んでいることがこの漫画の面白いところ。 真中の心理描写(女の子に対して、何をどう思っているのか)が多く描かれているため、読者は真中に感情移入して読むことができ、読者は真中になった気持ちになれる。(なので読者は女の子が他の人に目が行くことがあると不快や嫌悪感を思う) 対照的に、女の子の心理描写は、かなり少ない。 これは、女の子たちが何を考えているのかわからないという真中の苦悩(というほどでもないが)を、読者に体験させるよう、わざと少なくしていると考えられる。 特にミステリアスというイメージがある西野は、 全19巻を通して真中に対しての心理描写は2シーンほどしかない。by CLAVA (94)

タイトル通り、前日。 吉田先生のデビュー作、 若者達の青春オムニバス 『水と銀』及び『水の色 銀の月』 の前日譚なんです。 前日譚ということは、結末がどうなるか 分かってしまっているんですね。 そんな登場人物のひとり、青木くんが まだ芸大生でウブな童貞で 将来も見えていなかった不安定な頃、 画廊の店長で和服が似合う 大人の女性・晶に見染められ ひと夏の恋…もとい、ひと夏までの恋を経験し 自身の画家としての生き方に向き合う成長譚。 悲恋が見えてしまっているんですけれど ふたりの生き様の過程がね、素晴らしいんです 何よりもうこのね、理想の甘えたい年上像を 絵に描いたような晶さんの描写がたまらんわけですね。 キリッとした大人の美しい顔と 不意をつかれた時のウソだろってぐらい めちゃくちゃ可愛い笑顔。 青木くんの拾ったキレイなイチョウの葉を渡されただけで 十代の乙女並にキューンってなったり… そんな晶を表現する吉田先生の真骨頂。 カケアミでの濃淡の表現、空気の柔らかさの演出には もう凄すぎて鳥肌立つわ、感嘆のため息が出るわ。 そして時には厳しく叱りつけてきたり 大胆に攻めてきたりな晶さん 青木くんと体の関係の描写もですね…。 晶さんの、決してだらしないわけじゃない 年を取ってる女の大人の塊のような肉体がエロい 「ばか、へたっぴ」とか思いながらも 悦んでる幸せそうな晶さん… んn、いや、エロいを通り越して芸術性すら感じますね。 そんな最高の晶さん。 そして晶さんの大好きな青木くん。 けれど… 青木くんのためなら何だって援助したい晶さんと 晶さんに釣り合いたいと意地を張る青木くんは 少しずつほんと少しずつ 言葉が足らずにすれ違っていきます…。 ふたりの出逢いがなければ青木くんは 一皮剥けることもなかったんだろうけど あまりにも切ない… しかし、あまりにも魅せる叙情詩です。 閑話休題に、 恋愛関係なく入ってくる青木くんの芸大の友人、 現役漫画家の井上さんの話もとても良いんですよね。 どんよりしがちなこの物語に いつもポジティブで明るいムードメーカー。 「画家とは?」論もぶち込んでくるところも素敵だったりで こちらも必見のポイントでございます。 ***** ※こちらのレビューはYoutubeにアップしている音読レビューを 文字起こし、修正したものです https://youtu.be/rWFl9piDyQk by 相田コメゾウ (126)

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