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「社畜」と「家出少女」という、簡単にシリアスにできるものが暗くなりすぎずに描かれている。 作品冒頭に出てくる「とかくに人の世界は住みにくい」という言葉から、1巻の中でも暗い展開を期待していた部分があった。 しかし、この作品の登場人物、特にナルさんはとにかく前向きに生きていると感じられる。 いわゆるブラック気質の会社で働いているナルさんだが、作品の中で愚痴や泣き言を漏らす場面はあるものの、物事を後ろ向きに考えている場面はほとんど見られないのである。 この設定の中、シリアスにならず、物語が非常に明るく進んでいるのはその部分が強いのではないだろうか。 また、4コマ漫画として、ひとつの4コマでひとつの起承転結ができている。 けっしてストーリーとしての流れは壊さず、しかし4コマの中にも小さなストーリーができている。 4コマとして非常に完成度が高い作品になっていると、私は感じた。 この作品を読むにあたり、是非とも読んでほしい部分が1話目の最後である。 コマ割り、演出、吹き出しの使い方…全てにおいて、優れている。 また、ナルさんとユキちゃんの生活の不安定さを暗示しているようにも感じられる。 この場面でも登場する「とかくに人の世界は住みにくい」という言葉。 演出と相まり、この1ページだけで、今の世の中の生きづらさが表れているのではないだろうか。 1巻の最後の話は、ナルさんとユキちゃんの行く末がいかに脆く、不安定なものなのかを感じさせる。 この話を読んで、続きが気にならない人間は少ないだろう。 今後の展開も含めて、非常に楽しみな作品である。by 秦俊 (1)

娘の友達

3.11

2598

16

発刊:2019.08.08

既刊2巻

エロ漫画の行為に至る前を延々と……みたいな想像をして読み始めたのですが、そこはイメージ通り。一方で、家庭に職場に問題だらけでストレスに押しつぶされそうになる中年の主人公が置かれている状況はなかなかにヘビーで、思い描いていたような甘美さは無し。そんな中偶然出会う娘の友達は、ものすごく思わせぶりであるとともに、まるで主人公の苦悩をすべてわかっているかのような振る舞いを見せ、心を鷲掴みにしていく。その様子はさながら、宗教やネットワークビジネスの勧誘のようですらあり、とても高校一年生の少女には見えない。なので、読んで受ける印象は、官能からくるドキドキやクラクラではなく、得体のしれないものと対峙しているかのような底知れぬ恐怖。いや、こんなオジサンを嵌めて得することなんてないはずなんだから、それはもう心のままに溺れ狂えば良いはずなのですが、据え膳すぎてためらうっていう。恋物語として描くのであれば、あまりに節操がないし、そうでなければこれは何の話なんだろうと戸惑いばかりが残る、このモヤモヤ感よ。まんまと作者の掌の上で踊らされているというところか。続きが気になって仕方ありません。by いづき (89)

唐突に四姉妹での生活を余儀なくされた一葉、二之、三都、四稀の奮闘日常譚。 家族大好き長女の一葉は妹たちのために頑張ることを決意するが…… 個性的なキャラクターが揃い、それぞれの特徴的な関わり合いが面白い作品です。テンポ良く読み進められるドタバタコメディーで気軽に読み始められると思います。というか何も考えずに読んでほしい。みんなかわいいので。 生活環境の変化はすなわち家族との関わり方の変化を意味しており、一葉もそこでとても悩むことになります。そんな一葉はもちろん、四人が四人らしく目の前の日常に立ち向かう桃ノ木家の四姉妹を是非一緒に温かく見守っていきましょう。by おむらいす (4)

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