戦国大名の先駆け、伊勢新九郎の物語! 織田信長、豊臣秀吉、徳川家康…… かの有名な武将たちが活躍する時代の少し前、 戦乱の世のはじまりを生き抜き、切り開いた男がいた――― その名を伊勢新九郎。 彼はいかにして戦国大名となったのか。 彼はそもそも何者だったのか。 知られざる伊勢新九郎の生涯を、まったく新しい解釈で描く意欲作! 「戦国大名のはしり」とも言われる武将を描く、 話題騒然の本格歴史コミック
1878年(明治11年)、動乱の幕末は遠ざかり、 長崎では海外貿易で莫大な利益を得る商人が多く現れはじめていた。 西南戦争で親を亡くした少女・美世(みよ)は 奉公先を求めて鍛冶屋町の道具屋「蛮」(ばん)の扉を叩くが、 そこで彼女を待っていたのは、店主・小浦百年(こうら・ももとし)が パリ万博で仕入れてきた最先端の品々と、 それらに宿るベルエポックの興奮と喧騒だった…… ジャック・ドゥーセのドレス、ダニエル・ペーターのミルクチョコレート、 シンガー社のミシン、セーラー服、エジソンの蓄音機、 革ブーツ、眼鏡、幻灯機(マジック・ランタン)…… 先進と享楽の都・パリ渡来からやってきた〝夢の品々〟に導かれ、 少女はまだ見ぬ世界へ歩み出す……