本宮ひろ志

伝説の極道・村田京介が引退して18年、その息子・村田京太郎は父が築いた崇和連合からも一目置かれる極道として、政界や財界とも手を結び世界をも視野に入れていた……。より大きなスケールで極道・村田京太郎の生き様を描く男樹シリーズ第3弾!!魚釣りの最中、大波にさらわれ、川津の磯に船ごと叩きつけられ帰らぬ人となった村田京介。日本中のヤクザが葬列に並び、その最期を見送るなか、その子・京太郎はついに姿を現すことはなかった。父親の葬儀に姿を現さなかったことが気になった京太郎の娘・京子は、京太郎に会うため勝原から上京する。

天明年間。打ち続く凶作の上に、浅間山が噴火。空前の大凶作が村々を襲う。世にいう「天明の大飢饉」の始まりである。人は飢え、争い、獣となっていく。仲間と山で開墾生活をする蘇助にも飢餓が迫る。蘇助は愛する八重と共に生き残る事が出来るのか？人間の生き様を問う衝撃の話題作。他「一つき半次郎」「かん太郎物語」「はみだし海軍」短編三本を収録。