舞台は平成18年、雛見沢。雛見沢――それまではごく平凡な山間の小さな寒村に過ぎなかった。しかし、昭和58年6月に起こった大災害により一夜にして村は全滅する。20余年の年月を経て、やっと封鎖が解かれたその村に、何者かに呼び寄せられるがごとく集まってくる者達。奇しくも、かつて綿流し祭りの行われていた初夏、彼らに訪れる運命とは!?長き眠りについていた鬼が、再び目を覚ます!ゲームから始まり、コミック、アニメと異例の大ヒットを続ける「ひぐらしのなく頃に」の原作者・竜騎士07が書き下ろしたひぐらし外伝!!
コミカライズ版の「ひぐらしのなく頃に」で、漫画オリジナルストーリーです。 本編の外伝的な作品で、本編のバッドエンドを迎えた数年後の雛見沢村を舞台としています。 火山性ガスの噴出により村民が死に絶え、長年に渡り全域封鎖となった末、ようやく立ち入りが許可されるようになった雛見沢村に、ある事情から仲間と車でやってきた乙部彰は、1人はぐれて雨でぬかるんだ山道を歩いていた。 そんな中、着物姿の謎の女性に遭遇する。 彼女は自身を「園崎魅音」と名乗り、一緒に村に行くことになる、という展開です。 作画はみもり氏。 線の太い独特なタッチで、終始シリアス展開の本作には合っていると思います。 部活メンバーは登場せず、無意味に熱い展開やグロいシーンなども無いので、ひぐらしのコミカライズの中では地味目な作品だと思います。 舞台は平成で、キャラも一新されており、ストーリーもひぐらし本編の謎のTIPSとなっているわけでも無いです。 また、園崎家の家宝なるニューアイテムがポッと出で登場し、ストーリーの核となります。 そのため、本作はひぐらしの設定を借りた別ストーリーと見ていいと思います。 別ストーリーですが、下敷きとしてひぐらし本編のバッドエンド後であると設定されており、本編の展開を知っていないと面白さは激減します。 本編の出題編は最低限知っておく必要があると思います。 ただ、本編と密接に関わる展開では無いので、なんとなく概要で知っているレベルで読むのに支障はないです。 本編には出なかった家宝とやらが出てくるし、知らないキャラが重要人物として以前からいた体で登場するし、他のひぐらし作品とは異質な感じがしますね。 悪くは無いです。作画の雰囲気で気になった方は読んでみていいと思います。
by うにたべたい (528)雛見沢に伝わる秘宝・フワラズの勾玉のせいで、レナが恋に落ちてしまった!!果たして、レナの恋のお相手は…。暴走するレナ、助けようとする圭一たち、役に立たない羽入!!竜騎士07原作による、やりたい放題「ひぐらし」コメディ編!!
「ひぐらしのなく頃」にのファンディスクである「ひぐらしのなく頃に・礼」に収録されている短話、昼壊し編のコミカライズ。 昼壊し編は本編終了後、あるいはある世界線の中の話、または前日譚といった、明確にどの世界のいつという定義がされていないです。 "ひぐらしのなく頃に"の設定を用いた別作品になっていて、部活メンバーに富竹、鷹野、大石、赤坂などが登場し、ドタバタを繰り広げる内容です。 作者は、ひぐらしのコミカライズでは初出の佳月玲茅氏。 キミキスのコミカライズをやっていた方ですね。 絵は可愛らしく、内容的にラブコメに近い本作には合致していると思います。 ただ、太鼓っ腹の老獪刑事である大石だけは、可愛すぎて違和感がありました。 ストーリーは、古手家の秘宝・フワラズの勾玉の封印が解けてしまい、収められていた赤と白の勾玉を紛失してしまう。 その勾玉は赤い勾玉を持っている人は、もう白い勾玉を持っている人を無条件に求愛してしまうという恐ろしいものだった。 それを探す古手梨花と羽入。 一方で圭一とレナは、ゴミ捨て場で宝探しをしていたが、その帰りにレナは何かを飲みこんでしまう。 飲みこんでしまったのは赤い勾玉で、暴走するレナを食い止めるべく部活メンバーが奔走するという展開です。 全1巻で短く、ひぐらし本編に絡む話ではないので、公式のアンソロ的な作品ですね。 クールな鷹野さんがレナに口説かれちゃうシーンなどあって、楽しかったです。 ひぐらし本編完了後、よろしければどうぞという内容でした。
by うにたべたい (528)