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4.5

26巻まで読みました

突如宇宙から光が輝き、その日、地球上の全人類は一斉に石化する。
高校生・大木大樹は、同級生・小川杠に告白しようとしていたのだが、石化して薄れゆく意識の中、杠への思いだけを胸に、気を保ち続けていた。
そして、世界はそのまま、3700年ほど経過した。
大地は変動し、地軸がずれるほどの長い年月の後、突如、大樹を覆っていた石が剥がれ始め、見事復活を果たす。
だが、その世界は、文明が滅んだSTONE WORLDだった。
先に石化から目覚めていた幼なじみで、科学大好き高校生の石神千空と邂逅した大樹は、千空と共に、科学で世界を取り戻す。

Boichi氏の初の少年誌連載作品です。
Boichiさんは本作の前に青年誌で『サンケンロック』というアウトローマンガを描いていましたが、全く毛色の異なる作品となっています。
バトル描写はありますが、本作の主題となっているのは、基本的に科学であり、荒涼とした世界で採取した石や水、植物から、現在、我々の生活を便利にしているモノを作り出し、世界の謎を解き明かす展開となります。

少年誌の科学マンガとか、学研まんがレベルの小学生向けかと思いきや、内容はかなり専門的です。
序盤は紐、火薬、滑車、台車といったものを作成しますが、後に製鉄を行い、発電所を作り、ガラスを精製します。
終いには、テレビや自動車、インターネットなんかも自作するので、現実性はともかくとして、ものの仕組みを興味深く学ぶことができます。
また、作中では、猫じゃらしからラーメンを作ったり、重曹やクエン酸に香辛料を組み合わせてコーラを作ったりします。
特に猫じゃらしラーメンは、実際にマネて作れるようで、実際にできそうと思わせられるあたりが楽しい作品でした。
ただ、科学知識が鬼のように詰まった千空、体力が人外レベルで無尽蔵な大樹を始め、細かい作業を正確かつ超スピードでこなせる杠、手先が凄まじく器用な職人カセキ、限られた食材からどんな料理も拵えるフランソワなど、登場人物のスペックはものすごく高いです。
一から作る場合、かなりの長期間がかかるはずの資材、素材の生成、調達も、一度作ったものに関しては"既にあるもの"となっており、そういった意味で、都合の良さを感じました。
そのあたりちゃんと描いてしまうとかなり地味なマンガになるので、結果、テンポよくて読みやすいと思います。

回が進む度、特徴的な登場人物がどんどん増えますが、キャラを使い捨てせずに過去キャラも後半ちょくちょく登場するもの良かったです。
世界人類の石化発生の原因などの謎も回収した上で、その先にとんでもないガジェットを開発しているところで終幕しており、科学の発展に終わりがないことを思わせる、作中の言葉で言うと、「唆る」終わり方でした。

1巻無料

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